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ついに施行!SLEルールを最終確認2(3ページ目)

ついに施行されるSLEルール。FWやアイアンにも適用されることとなりさらに話題に。ルール適合クラブを見分けるポイントなど、前回に引き続き新ルールを解説。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

SLEルールの効果

最新のテーラーメイドのドライバー「r7 CGB MAX」。アメリカではルール施行後10年になるがクラブの進化はとどまるところを知らない
以前にも書きましたが、ドライバーの飛距離は、このSLEルール施行によって落ちるわけではなく、恐らく今後も伸び続けると考えられます。

1998年にアメリカで先んじて施行されたこの高反発クラブへの規制ですが、ルール施行後のこの10年で、アメリカPGAツアーの平均ドライバー飛距離は落ちるどころか、なんと30ヤード以上も伸びています。つまり、長い年月をかけようやく施行される新ルールですが、ドライバーの飛距離抑制という本来の目的には恐らくほとんど効果をもたらさないことが予測されます。

これは、ドライバーの飛距離がフェースの反発性能だけによるものではなく、そのほかの多くの要素で飛距離アップの余地があるためです。現在、高反発モデルを使用されているゴルファーは、ルール適合のモデルに替えることで飛距離が落ちることを懸念されている場合が多いと思いますが、最新のドライバーはむしろ飛距離を伸ばしてくれる可能性のほうが高いでしょう。ルール施行のモラトリアム期間にも急激な勢いでクラブの進化は続いています。

この間、ドライバーはヘッド体積(460cc前後)の規制、シャフト長(48インチ以下)の規制が加わり、クラブのやさしさを示す慣性モーメントに関しても規制が検討されています。

プロゴルファーが、ゴルフ場が対応できないほど驚異的に飛距離を伸ばしたため、ゴルフという競技のバランスを保つためにこのような規制が次々に生まれているのですが、我々アマチュアゴルファーが、それほど劇的に飛距離が伸びていないのは、残念なことです。

ルール適合クラブでも飛距離アップが可能であることはPGAツアーのプロゴルファー達が証明しています。来年以降は、適合ドライバーでいかに飛ばすかが、ゴルファーの大きなテーマになりそうです。



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