ジュニアゴルファー用のクラブの実態
ブリヂストン「TOURSTAGE Jr.」 大手メーカーの中では比較的早くからジュニアクラブがラインナップされた |
ジュニアのゴルフ選びの一番のポイントは、自分にあった長さを選ぶこと。具体的には、一番長いクラブでも地面からひじの高さくらいに留めるのが理想です。長ければ飛距離が出るメリットがあるのですが、当然扱いづらくなるので、クラブに振られるようなスイングを身につける結果となってしまいます。ジュニアの時に輝かしい成績を残し、「天才」などと言われた選手が成人してから十分な活躍ができないケースでは、オーバースペックのクラブで身につけたジュニア時代のスイングから脱皮できないことが原因と指摘されます。ここからもゴルフは「最初が肝心」とわかります。
同様に重過ぎるクラブもNG。場合によっては身体を痛める原因になってしまいます。
以上の点からいえば、一番最初に練習場に連れて行って、お父さんの重いクラブで練習させるのも取っ掛かりとしては良いかもしれませんが、やはりお奨めできません。特に子どもの手首は力が弱く柔らかいので、打球時の負担を受け止め切れません。
どうしても遊びたいなら、まずパターでのプレーをお奨めします。少し短めのパターであれば子どもでも十分扱え、カップインの達成感を味わうこともできます。お父さん、お母さんと競争するのも楽しいでしょうし。
工房などに依頼して、不要な大人用クラブを短くすることも可能です。しかし、そもそも大人用に作られていたということで、なかなかバランスよく組むのは難しいよう。できれば女性用クラブを流用するなどして、微調整ですむような形のほうが望ましいでしょう。
この1・2年、こうしたジュニアゴルフへの関心の高まりから、各メーカーからようやくジュニア用ゴルフクラブがラインナップされ始めました。その代表的なモデルを紹介します。