ゴルフ/ゴルフクラブ・用品の選び方

人気のショートウッド・ユーティリティとは(2ページ目)

ゴルフクラブのショートウッドとユーティリティーは、長い距離をやさしく打てることで、既に市民権を得たと言えそうです。ショートウッドとユーティリティとは?から、その成り立ち、番手の選び方までを解説します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

ショートウッドとプロゴルファー

今から10年ほど前、男子プロゴルファーの最も一般的なクラブセッティングは、ウッドがドライバーに3Wの2本。アイアンは2番アイアンからの11本にパターというものでした。難しい2番アイアンを打ちこなす技術は、まさにプロゴルファーともてはやされたものです。

女子ではアニカ・ソレンスタムが7W・9Wを早い時期から使用していました。現在のツアー屈指の飛ばし屋の姿からは信じられないことですが、当時のソレンスタムは華奢で他の選手と比べても飛距離の出ない選手でした。自らのパワー不足を道具で補っていたのです。

日本では、片山晋呉選手が当時男子プロとしては非常に珍しかった7Wや9Wを駆使してバーディーを量産したため、易しいクラブとしてのショートウッドは一気に注目を浴びました。その後、アメリカツアーで活躍する丸山茂樹選手が、これまでの1Wと3Wというセッティングから、1W・3W・5Wのウッド3本、アイアンは3番アイアンからという組み合わせに変更しました。これは現在、男子プロのセッティングの主流となっています。

アメリカでは、パワーヒッターのヴィジェイ・シンが7Wを使用したり、世界のプロゴルファーの中でも最も飛距離の出る選手の一人であるタイガー・ウッズが2番アイアンに替えて、5Wを使用しています。タイガーにとってさえ、2番アイアンは決して簡単なクラブではなく、確率を考えると5Wを使用したほうが良いということです。この事は我々アマチュアにとって、ロングアイアンの使用をためらわせるような事実と言えるでしょう。

>>次は、ショートウッドの機能について>>
タイガー・ウッズが使用する「ナイキ イグナイトT60」。タイガーもロングアイアンからやさしいウッドにスイッチしている
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