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横峯さくらも愛用!超広角ウェッジの可能性(2ページ目)

横峯さくらプロが70度のウェッジを使用し、注目を浴びている60度を超える超広角ウェッジ。まだまだ馴染みのないこのNEWアイテムについて解説します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

P/Sとストロングロフト

P/SとSW。セットにP/Sを入れたのは尾崎将司プロが最初
ゴルフの歴史にウェッジという、短い距離を打つロフトの大きなクラブが登場して以来、PW(ピッチングウェッジ)とバンカー中心に使用するSW(サンドウェッジ)の2本をセットにいれる時代が長く続きました。

ジャンボ尾崎選手が、PWとSWの間の距離を打つクラブとして、P/S(ピッチングサンド)をセットに入れたのは、大変エポックメイキングな出来事でした。ジャンボ選手のような飛ばし屋プロになるとPWで130ヤードは飛びます。その距離をSWだけで打ち分けるよりも、ロフトの異なるP/SとSWの2本を用いたほうが、スコアメイクしやすくなります。ジャンボ選手がP/Sを使用すると、他のプロも続々と使用し、同様の機能を持つクラブ、AWやFWなども生まれ、ウェッジをセットに3本入れることが一般的になってきました。

この傾向はストロングロフトと呼ばれる番手別のロフトを立てることと密接なかかわりがあります。20年前のPWのロフト角は48度が一般的。しかし現在は43~45度くらいにまでロフトが小さくなっています。これは距離にすると1番手以上の差があり、つまり昔のクラブに比べると今のクラブのほうが、一番手分飛距離が出ることになります。

ただ、飛距離が出ることはメリットも大きいですが、短い距離の打ち分けにはかつてのジャンボさんのように苦心することになります。最近の女子プロゴルファーの中には、9番アイアンやPWを2本入れている選手がいることもそのあらわれでしょう。彼女たちは、ロフト角の異なる「飛ぶ」PWと「飛ばない」PWを用いて距離の打ち分けを行っているのです。ストロングロフトでアイアン角番手の飛距離が伸びたことにより、現在は、短い距離を打ち分けるウェッジの本数を増やすことが求められています。

>>次は、ペルツ博士と4本ウェッジについて>>
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