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これだけ違う!USモデルとJPモデル(2ページ目)

主要ゴルフメーカーでは、日本とアメリカで異なった仕様のクラブを展開しています。中には、同じモデルで大きく性能が異なるクラブも!あまり知られていないUSモデルとJPモデルの違いを解説します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

ヘッドの違い

ナイキ サスクワッチ460+(プラス)
JPモデルとUSモデルでは、ヘッドにも違いがあるものがあります。性能上の違いがあるものもありますが、カラーリングだけが異なり中身は同じ場合もあります。

昨年あたりまで多かったのが、反発係数の違いです。ドライバーのクラブフェースの反発係数(COR)が、0.830以内でなくてはならないという、いわゆるSLEルールを1998年から施行しているアメリカでは、市場に流通するドライバーのほとんどはSLEルール適合モデルです。

皮肉にも日本では、アメリカで禁止になった事がかえって基準値をオーバーしている高反発ドライバーの人気に火をつけました。ドライバーの飛距離を伸ばしたい日本人ゴルファーのために、JPモデルはSLEルール基準値を上回る高反発タイプのラインナップが主流であり、USモデルのヘッドと明確な性能上の違いがありました。

日本でも、2008年からアメリカ同様のSLEルールが施行されます。今年のラインナップではテーラーメイドの「r7 425」「r7 460」など、日米ともに適合モデルとなっている場合が多いようです。

高反発なJPモデルは、ヘッドの表記で違いを明確にしているパターンも多いです。ナイキの「イグナイト」や「サスクワッチ」ドライバーは、高反発のJPモデルに、ヘッドに「+」という刻印があります。しかし、同じデザインでも反発係数の異なるモデルも多いので、あくまで判別の目安にしかなりません。

SLEルールについては、以前の記事「施行間近!SLEルールを知ってますか?」をご参考ください。

日米モデルその他の違い

ライ角。見た目ではほぼ判別不可能。店員さんに問い合わせしよう
意外に見落としがちですが、JPモデルとUSモデルでヘッドカバーのデザインが異なる場合があります。キャロウェイは、ほとんどこのパターン。

またアイアンでは、多くの場合、ライ角が異なっています(ライ角とは、シャフトのセンターラインと平らな地面との交差角度のこと。体格やスイングタイプによって適正なライ角を選択することが重要とされている)。

JPモデルは、1度程度フラット(ライ角が小さい)に設定されています。地面から手までの距離が短いとフラットなクラブのほうが扱いやすいため、比較的背の低い日本人にマッチします。

コードグリップ。グリップにコード(糸)が入っており、すべりにくくなっている
グリップが異なる場合もあります。日本人は汗かきなので、多くの場合、すべりにくいコード入りグリップが装着されています。アメリカではコードのないラバーグリップが好まれる傾向があります。
>>次は、気になる日米の価格差について>>
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