レンジボールの種類とは?
練習場用のレンジボール。耐久性に優れるが、コースボールに比べて飛距離が出ない |
「ええっ、練習用ボールに種類があるの?」と言われてしまいそうですが、大手メーカーのダンロップだけでも7種類の練習用ボールをラインナップしており、それぞれに特性があります。
練習用ボールは、ドライビングレンジ(練習場のこと)で使用することから、レンジボールとも言われています。その用途のため、耐久性に優れていることと、安価であることが特徴です。
比較的古いタイプのレンジボールは、一般的に販売されているコースボールと比べて、かなり飛距離が落ちます。ドライバーで、230ヤードの飛距離をだすゴルファーが、レンジボールを打つと190ヤードしか飛ばないという計測数値も。飛距離の出るゴルファーほどこの傾向は顕著に現われ、60~70ヤードの飛距離ロスが起こる場合もあります。
初心者ゴルファーの練習の目的のひとつとして、自分の飛距離を把握するという課題があります。上級者はともかく、これだけの飛距離差が出てしまうと、ビギナーにはコースで自分が打つ距離を把握することが困難。
特に厄介なのが、ボールの高さが変わることです。レンジボールは、同じように打ってもコースボールの3分の2程度の高さにしか到達しません。そのため、特に短い距離を打ち分ける場合に、全くといっていいほど距離感が変わってきます。
これは、ビギナーに限らず、実際にゴルフコースでゴルファーが距離感をミスするひとつの要因になっているとさえ見受けられます。最近のレンジボールでは、性能の良いソフトツーピースタイプのものがあるので、そうしたボールを用意している練習場が、初心者にはよりオススメです。
また少数ですが、実際にコースボールを使用している練習場もあります。そうした練習場が近くにあるとラッキーですね。
これは余談ですが、レンジボールは通常のコースボールと比べてもアプローチでのスピンの利きがいいのです。インパクトの際にボールが接する面積が広いことが原因だと考えられますが、サンドウェッジでうまく打つことができると、プロが打つようなツツッとバックスピンのかかるボールになりやすくなります。
性能的には見るべきところの少ないレンジボールですが、短い距離でのスピン性能は、最新のウレタンカバーのボールに比肩します。中級者以上の方は、試してみると面白いかもしれませんね。
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ゴルフ練習場ガイド/E*GOLF