今回のテーマは“ジンクスの不思議”です!
世の中には、ジンクスと呼ばれるものが存在します。
例えば、芸能界でいえば“流行語大賞を取ったタレントさんは、翌年人気がガタ落ちする”とか、野球でいえば入団して活躍したルーキーが翌年ダメになる“2年目のジンクス”とか、映画でいえば“戦争映画で故郷で待っている子供と奥さんの話をした兵隊役は、“真っ先に死ぬ”とかです。
以前、当コラムで「信仰の不思議」というテーマを取り上げましたが、今回はその続編ともいうべき、女子プロレスに言い伝えられる変わったジンクスをいくつか取り上げたいと思います。
ジンクス1:試合当日、レスラーが着るTシャツやコスチュームに、はさみや針を入れることはタブー
長与千種&広田さくらのチーム・エキセントリック。試合コスチュームにはさみや針を入れることはタブーとされるが・・・ |
でも当日になって「コスチュームが破れた」といったアクシデントもあれば、「俺、入場式でこのTシャツ着るから袖を切って」と言った、ジンクスをまるで無視した急な要望もつきものでしたが、そんな、どうしても針やはさみが必要な場合には、必ずやるおまじないもあります。
それは、裁縫し終わった後にその衣装を叩くのです。
よく洗濯物を干す時に服を叩きますよね?あんな感じで、両側からパシパシと、まんべんなく叩くのです。そうすることによって、清めることになるのだそうです。
私は、長与さんとエキセントリックを組んでいた時は試合コスチュームがTシャツだったことがほとんどで、試合当日に丈を短くしたり、袖を切ったりということをよく頼まれました。控室の片隅でTシャツを切っている時、山田さんから「終わったあと、ちゃんとパシパシやっておくんだよ」と念を押されたのを思い出します。