新人が大声を出すワケ

新人が大きな声を出すには、それなりの理由があるんです(クリックすると拡大されます)
女子プロレスラーはよく声を出します。それは、「テメー、バカヤロー、コノヤロー」「決めるぞー」「終わりだー」のような皆が共通で叫ぶものもあれば、豊田選手の「よっしゃ行くゾー!」のような独自のものもあります。

中でも大きな声を出すのが、新人選手です。私も新人時代は「とにかく声を出せ」といわれ、スパーリングの時から道場の周りの畑に響き渡る程、大きな声を出していました。

では、なぜ新人選手は声を出すのか?

1つは、新人は当たり前のことですが、試合がうまくありません。ベテラン選手は強さやうまさ、テクニックなどでお客さんを沸かせますが、新人にはそれが出来ません。それでも、お客さんの前では精一杯出来ることをやらなければいけない…。そこで声だったわけです。

プロレスの技術はなくても、声を出すことは、人間であれば出来ます。技術がないなら、声を出して元気のよさだけでもアピールするのです。「あの若いの、元気だけはいいなあ」。1~2年はこれでOKです。

10年経ってこれだけだったら問題ですが…。

まあ、最初の頃は本当にくやしくて感情が抑えられず、かといって出来ることも限られているので、それが自然と叫びとなります。

だから、新人同士の試合になれば、声の大きさをも意地になって競い合うし、先輩が相手なら自分のやる気をアピールするため、自分に気合を入れるために自然に出るものです。ちなみに新人の出す声は「立て」「起きろ」「このやろう」「ちくしょう」「ギブアップ?」「スリー(入っただろ?)」の6つくらいで成り立っています。

「決めるぞ」「終わりだ」といったフィニッシュ宣言はしません。大技のように使用を制限されているわけではありませんが、感情に任せて声を出すと自然とこのくらいのバリエーションに収まります。今となっては「起きてるのかー!?」とか、私だけ他の新人と違うパターンで叫んでおけば、目立ったのになあと思います。