笑顔のターゲットを決めることが出来ます
複数のひとを撮るときに、ソニーのスマイルシャッターでは、笑顔認識のターゲットを特定することが可能です。例えば、二人で写っている場合、どちらかの人を選び、選んだ人の笑顔に反応をさせることができるのです。液晶画面のタッチパネルで、対象にする方の顔をタッチし認識させます。このように設定すると、非対象の方がいくら笑ってもシャッターが切れません。
対象となっている方が笑うことでシャッターが切れます。つまり、誰かの笑顔をシャッター代わりにすることもできるわけです。
右側の女性にスマイルシャッターの対象として設定しました。四角い認識枠が見えています。ですので、この女性が笑わない限り、左側の男性がどんなに笑顔を作ってもシャッターは切れません。 |
しかし、設定された女性が笑顔になるとシャッターが切れました。この機能、使い方によってはおもしろい撮影ができます。 |
グループショットにて三脚を立てて撮るときに、この機能を使えば、オートタイマーならぬオートスマイルショットで特定の人がシャッターのタイミングを笑顔で自在に操ることも可能になります。
ソニーのスマイルシャッターでは、連続6枚まで、オリンパスのスマイルショットでは連続3枚までの撮影設定ができます。いろんな笑顔を連続して撮らせることもできます。
この笑顔認識機能、使い方によってはさらにいろんな楽しい撮影ができそうです。撮られる側が撮るカメラ、という新しい撮影方法が出来るカメラです。ぜひ、一度お試しください。
それにしても、不思議なのは、同時期にこの機能が2社から発表されたこと。ソニーの開発担当者になぜ同じ時期に出たのですかと尋ねたところ「それはわかりません。不思議です。」とのこと。どこのカメラの開発者も突き詰めると同じような閃きに行き着くのかもしれません。ちょっとしたシンクロニシティですね。
笑顔認識機能がカメラに搭載されるなら、もっといろんな機能が出てきそうです。こんなの作って欲しいというアイディアをみなさんも思いつくのではないでしょうか。
写真・テキスト 瀬川陣市
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