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知ってて当然!釣りのルールとマナー(2ページ目)

釣りには守らなければならないルールやマナーがあります。釣りに行く前にまずは考えておいてほしいことについて紹介します。

執筆者:中山 一弘

フライフィッシングのルール

関東を代表する景観を持つ「大芦川」もこうなると形無し。われわれ釣りをする人間は釣り場を大切する義務がある。自分のためにもゴミは必ず持ち帰ろう
そのほか、釣りならではのルールというものもある。例えば渓流釣りには「先行者優先」という大前提があるのをご存知だろうか? 渓流の場合、河川の規模にもよるがポイントは非常に限られた部分に絞られてしまうことが多い。早起きして釣り場に着いたときでも、先に釣りをしている人がいれば、そのエリアはその人が先に攻める権利があるのだ。

たまに見かける先行者を追い越してポイントを荒らしてしまう行為は、釣りのルールに反しているのである。もし、あなたが先に釣りをしている場所でそうした行動を見かけたらそれは注意してあげてほしい。中にはこのルールを知らない人が本当にいるからびっくりするが、湖でも管理釣り場でも同じことなので、トラブルを避ける意味でも、ぜひ覚えておきたいことの一つだ。

もし先行者がいたら、思いきって2、3km移動するか、別の河川を狙うのが正しいルール。ただし、先行者が通ったのが数時間前だといったことが分かるようなら、狙ってみる価値はある。特にエサ釣りの人が先行者だった場合は、浅瀬や小さな落ち込みをスルーしている可能性もあるので、小場所狙いでチャレンジしてみるのも悪くは無い。ガイドもそうした場面で、度々面白い釣りができているからオススメだ。

また、フライフィッシングの場合、ラインを操る必要があるので、ほかの釣りよりもバックスペースを広くとらなくてはならない。狭い河川や背後が急峻の湖などでは、ウェーダーを履いて水の中に侵入するいわゆる「立ち込み」をすることが多い。その場合でも不用意に立ち込んでしまうと、魚を散らすことになるので、なるべく手前の浅いところから攻めて、必要最小限の立ち込みで済ませるようにしてほしい。

先行者優先は釣りの鉄則。釣り場について先行者を発見したら、離れたポイントに切り換えるか、別の河川へ移動しよう
いずれにしても、トラウトたちは音や気配に敏感なので、いったん場が荒れてしまうと数時間は警戒心が解けないことが多い。釣り場は自分だけのものではないと、いつも心に留め、後続者のためにもなるべく静かに行動するようにしよう。

このほか、キャストの前には必ず後ろを確認する、混雑している釣り場で釣り人の間に入らざるを得ないときは挨拶をする、など常識的なこともある。いろいろと語ったけど、それぞれの釣り方や釣り場に応じた細かいマナーとルールは随時紹介するので、そちらも参考にしてほしい。


次回はいよいよ実釣編に入ります。「フライフィッシング 管理釣り場編」をお楽しみに!



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<関連リンク>
WILD-1 フライフィッシングのマナー
釣りマナー向上委員会
日本の釣り 海釣り道場 ビギナー入門講座
管理釣り場.com 釣り場でのマナー
日本釣振興会 釣り人のマナー
つりnet 釣りのマナー
海上保安庁 釣りの心得
日本釣振興会 釣り人の安全対策
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