基本的にケンカ=祭り、みたいなところがある
それから、俳優になられてからもビデオ屋で偶然居合わせたひったくり犯を携帯電話で実況中継しながら追ったり、その正義感の強いトンパチぶりはカメラが回っていなくてもつづくと。最後は犯人と目が合って「テメー、何見てんだこのヤロー」って叫んじゃうという(笑)。そのときで借りていたのが『もののけ姫』だったというギャップもお茶目だし、刑事気分で「ホシは2時の方向に」ってエピソードも最高です!
やべ:
あのねぇ、何か事件に遭遇することが多いんですよ(笑)。ひったくり事件の時もマスコミからいっぱい取材を受けましたけど、僕にとっては日常茶飯事です。(当然のように)痴漢犯も4人捕まえてます。
ガイド:
よっ、4人も! 宝くじで一等を当てるよりも難しい気が(笑)。
やべ:
多分、僕が電車の中でずっと女のコを見ているのかな、って気はします(笑)。「かわいいなぁ」って見ていたらそのコが「キャー!」みたいな(笑)。他にもカツアゲなんてしょっちゅう見たり、男に殴られたカップルの女のコを助けたり。
ガイド:
一体、どんな所で遊んでいるんですか(笑)。
やべ:
まあ、普段から繁華街の路地裏を歩くタイプなんで。基本的にケンカ=祭り、みたいなところがある。よく酔っぱらいのケンカにも遭遇するんですけど、気がついたら無意識のうちに止めに入ってるんですよね(笑)。
キャバクラで楽しんだことないですもん、楽しませてばかりで
ガイド:
最近はどんな夜遊びをされてるんですか?
やべ:
ダーツに嵌ってますね。六本木にいい店をみつけて、よく店員のオネーチャンと「勝ったら電話番号ね!」なんて冗談を言いながら勝負をするんですけど、一回も勝ったことがないっていう(笑)。ダーツって精神的なゲームなので、集中力が非常に大事なんですよ。
ガイド:
あっ、エッチが頭に浮かんで集中できない(笑)。
やべ:
そう。またピチピチのTシャツにホットパンツのようなイヤらしい格好をしてるんですよ。だから完全に集中力を乱されまくりで。『クローズZERO』でもダーツのシーンがあって、撮影の合間に共演者たちとみんなで遊ぶんですけど、撮影本番は完璧なのに夜の本番ではハズしまくりですね(笑)。
ガイド:
その鬱憤を晴らしにオネーチャンのいる店に行ったり?
やべ:
自分からはあまり行かないですけど、打ち上げで「キャバクラに連れていって下さい」的なビームは出しますね(笑)。飲み屋では僕の鉄板ネタがあって、まず名前を聞く前に「美しいっていう字が付くよね」から入って、付かなければ「うそ! 名は体を表すって言うのに。美しいって付かないわけないじゃん」って。それで「ユウコです」って返ってきたら「優しいっていう字? やっぱりな、優しさが滲み出てる。オレにも優しくして!」とか(笑)。あとは「ユウコ? やっぱりな、死んだじいちゃんがユウコっていう名前に悪いコはいないって言ってたもんな」なんて。で、みんなに「生きてるだろ!」ってツッこまれるんですけどね(笑)。
ガイド:
でもソレ、たいていヤレないパターンですよね(笑)。
やべ:
はい。それで口説けたことは1回もない。いつも「面白い人」で終わるっていう(笑)。キャバクラで楽しんだことないですもん、楽しませてばかりで。だから『クローズZERO』で合コンのシーンがあるんですけど、あれは全部アドリブです。監督も「やべさんが面白くしてくれるから、リハーサル無しで行きましょう」って(笑)。