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本作の結末は決して口外しないでください!(3ページ目)

結末がその映画の物語の肝だと言える作品を拾ってみます。新作の『パッセンジャーズ』から『シックス・センス』、『ユージュアル・サスペクツ』等をご紹介します。

執筆者:中野 豊

世界中をアッといわせた驚愕の結末とは?
『シックス・センス』

シックス・センス
THE SIXTH SENSE
『シックス・センス』
映画の冒頭に、ブルース・ウィルスが「この映画のストーリーにはある秘密があります。映画をご覧になっていない方には決してお話しにならないようにお願いします」とワザとらしい注釈がつきますが、映画を観終わって「これは言ってはいけない」と本気で思いました。この映画はラストが命と言ってもいいでしょう。

本作は一度観て驚き、二度目に観てその驚きを検証するという二度美味しい映画でもあり、またホラー映画なのに感動の涙を流すことでしょう。

物語は単純です。霊が見えてしまう少年と、その心の病を治療しようとする男(ブルース・ウィルス)の物語です。

本作ほど何も言えない映画も珍しいのですが、もし未見の方は、何の予備知識も持たずにご覧ください。観た後に仲間と、あの場面はこうだとか、あれはちょっとどうかいな?とか話しあうのも本作の楽しみ方の一つだと思います。

[作品情報]
・1999年/アメリカ映画/上映時間:107min
・監督,脚本:M・ナイト・シャマラン
・出演:ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント、トニ・コレット、オリヴィア・ウィリアムズ

奇妙な現象が次々と起こる屋敷の謎
『アザーズ』

アザーズ
THE OTHERS
『アザーズ』
敬虔なキリスト教徒のグレースは古い屋敷に娘、息子と三人暮らし。夫であり父親のチャールズは戦争に行ったまま帰ってきません。

子供たちが極度の光アレルギーのために屋敷はいつも真っ暗。ある日、昔この屋敷の主に仕えていたという三人の給仕が親子をたずねてきました……。

この屋敷には住人以外の誰かが存在するというオカルト・サスペンス風に進みながら二つの謎を提示します。それは「幽霊ではない」という見えない「侵入者」の存在と、「使用人が消えた」というある日の出来事。三人の親子と三人の給仕それぞれに謎を持ちながら映画は最後まで核心には触れません。

『シックス・センス』の前にこの作品が誕生していたら評価はかなり高かったのかもしれませんが、美術的なアプローチは本作が勝っています。

[作品情報]
・2001年/アメリカ=スペイン=フランス映画/上映時間:104min
・監督,脚本:アレハンドロ・アメナーバル
・出演:ニコール・キッドマン、フィオヌラ・フラナガン、クリストファー・エクルストン、エレイン・キャシディ


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