本作の結末は決して口外しないでください！(2ページ目)

犯人は列車という密室の中にいる
『オリエント急行殺人事件』

MURDER ON THE ORIENT EXPRESS 『オリエント急行殺人事件』

本作は言わずと知れた名探偵エルキュール・ポワロの活躍を描いたアガサ・クリスティの同名小説の映画化です。

まずは、イスタンブール駅でオリエント急行に乗り込む面々にワクワクさせられます。列車は動き出し、三日間の旅が始まります。二日目の深夜、列車は突然スピードをおとします。前夜から降り続いていた雪で線路が埋まり、立往生してしまうのです。そんな時探偵ポワロは眼をさまし隣室で人が呻く声を聞いたような気がしたのです。同時に車掌を呼ぶベルが鋭く廊下に響きます。オリエント急行は雪の中に立往生したまま朝を迎えました。そしてポワロの隣りのコンパートメントにいたアメリカ人の億万長者ラチェットが、刃物で身体中を刺されて死んでいるのを下男のベドースとポワロが発見するのです。

さて、ここからポワロ探偵が列車という密室殺人の真相を究明してゆくのです。犯人を知った時、観客は驚きを隠せないでしょう。こんな殺人事件もあるのかとびっくり仰天のラスト！クリスティ原作でもトップクラスの物語ではないでしょうか？

[作品情報]
・1974年／イギリス映画／上映時間：128min
・監督：シドニー・ルメット
・原作：アガサ・クリスティ
・脚本：ポール・デーン
・出演：アルバート・フィニー、ジャクリーン・ビセット、アンソニー・パーキンス、マイケル・ヨーク、ローレン・バコール、イングリッド・バーグマン、ショーン・コネリー、リチャード・ウィドマーク、ヴァネッサ・レッドグレーヴ

伝説のギャング“カイザー・ソゼ”とは？
『ユージュアル・サスペクツ』

THE USUAL SUSPECTS 『ユージュアル・サスペクツ』

文章にしても伝わり難い本作はご自身の目で観て驚いてもらうしかありませんが、簡単なあらすじを記しておきます。

カリフォルニアのある港でアルゼンチン・マフィアの所有する船舶の炎上事故が発生。それはコカインを奪おうとした犯罪者一味とマフィアの闘いの結果で、一味の生き残りであるヴァーバルを尋問していた関税特別捜査官クインランは、６週間前、銃器強奪事件の容疑者として集められた５人の男たちの身にふりかかった奇妙な話を聞く事になります。５人は、釈放後、協力して宝石強奪を決行。ブツをさばくためにＬＡのブローカーと接触した５人は、そこで新たなヤマを依頼されるのですが、宝石と聞かされていた獲物は麻薬で、トラブルから相手を射殺してしまったというのです。そして恐慌状態の彼らの前に、伝説のギャング“カイザー・ソゼ”の右腕と名乗る弁護士コバヤシが現れたのです……。

カイザー・ソゼの正体とこの犯罪にまつわる真相が最後の最後に判明します。映画という見せるコンテンツの「反則技」を生かしながら進む本作の謎を解いた映画ファンは皆無だと思いますが、いかがでしょうか？

[作品情報]
・1995年／アメリカ映画／上映時間：105min
・監督：ブライアン・シンガー
・脚本：クリストファー・マッカリー
・出演：スティーヴン・ボールドウィン、ガブリエル・バーン、チャズ・パルミンテリ、ケヴィン・ポラック、ピート・ポスルスウェイト、ケヴィン・スペイシー、スージー・エイミス、ベニチオ・デル・トロ