これぞ70年代良心の傑作!
第2位:『幸福の黄色いハンカチ』
「健さん」主演のロード・ムービー『幸福の黄色いハンカチ』 |
夕張へ行きたいと考える三人の楽しく可笑しな「ゴー!ゴー!ユーバリ(『キル・ビル Vol.1』の登場人物名)」の旅がはじまります。ちょっかいを出してきたチンピラを殴ったはずみで殺してしまい6年の刑をくらい出所したばかりの勇作の愛する妻(倍賞千恵子)が、まだ待っていてくれるのなら黄色いハンカチを庭先に一枚出しておいてくれと伝えてあったのです。
そして夕張の勇作の家が近づいて来ました……。ご一緒に感動の涙を流す名ラストシーンが待っています。
[作品情報]
・1977年/日本映画/上映時間:108min
・監督:山田洋次
・出演:高倉健、倍賞千恵子、武田鉄矢、桃井かおり、たこ八郎
世界のオオシマの最高作はやはり本作!
第1位:『愛のコリーダ』
キネマ旬報誌のベスト10では、外国映画(日仏合作)でランクインした『愛のコリーダ』 |
好意を持った人間と「ひとつになる」という願望は、潜在意識として誰にでも持ち得るものでしょう。その最たるものが「セックス」であり、人間はいつも貪欲に求めていくのでしょう。本作はその究極のカタチを描いたものです。
今だに日本では完全版を観られないので減点ポイントもあるのですが、70年代の大島渚は本作以外にも秀作『儀式』、『愛の亡霊』も創っています。今回は、ガイドの趣味と70年代大島監督作品の合わせ技も含めて第1位に据えます。
[作品情報]
・1976年/日本=フランス映画/上映時間:104min
・監督:大島渚
・出演:藤竜也、松田暎子、中島葵、芹明香、阿部マリ子
1970年代の名作映画シリーズはこれで締めますが、次は60年代、80年代、90年代と、出来れば50年代の名作映画のベスト5も思い返せればと思います。
【関連記事】
・70年代の名作映画ベスト5:ヨーロッパ編
・もう一度観たい!70年代の名作映画ベスト5
・感慨の恋愛映画10選:日本・アジア映画編