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『秘密のかけら』(2005)[Where the Truth Lies]

12/23[祝]~『秘密のかけら』はアトム・エゴヤン監督の新作でケヴィン・ベーコンとコリン・ファースが扮するショウビズ界の人気ものの過去の秘密=真実を探るジャーナリストの話【来日写真掲載】

執筆者:南 樹里

『秘密のかけら』を観ました

秘密を抱えて生きる人は、いつか秘密に殺される。

『秘密のかけら』(2005)[Where the Truth Lies]

『秘密のかけら』(2005)[Where the Truth Lies]セレブの私生活的な面を描く作品には『アニバーサリーの夜に』などがあるが、これはショウビズ界の裏側に潜むスキャンダルという名の秘密を追い求めた結果、むきだしになった人間の本性―スターの特権とそれに群がる連中の姿が次々と浮き彫りになるサスペンス…そして怖い結末が待っている。

<<1972年のロサンゼルス。一人のジャーナリスト(アリソン・ローマン)が追い求める15年前のある女性の死。そこに眠る真実とは…。
アメリカのショウビズ界において最も成功したデュオ、ラニー(ケヴィン・ベーコン)とヴィンス(コリン・ファース)。チャリティ番組のホストも勤めた人気者。今では隠居生活を送っているヴィンスと現役で活躍するラニー――世間には理由を明かさずコンビを解消していた。実は生涯隠し通さなければならない秘密を抱えていたのだ。>>

実在のデュオ(ディーン・マーティンとジェリー・ルイス[Dean Martin and Jerry Lewis]のことらしい)を元にヴィンスのキャラだけイギリス人に変えたのだそうです。そこで『真珠の耳飾りの少女』等のコリン・ファースが演じ、『エコーズ』 『コール』のケヴィン・ベーコンがラニーを演じているのでリアルです。ただ、いろいろな意味でカレン・オコナー役だけは他の人で見たかったな(演じたのは『ホワイト・オランダー』『ビッグ・フィッシュ』のアリソン・ローマン)。アトム・エゴヤン監督といえば、以前ご紹介した『アララトの聖母』の監督です。撮影・編集・美術ともに『アララトの聖母』と同じスタッフで本作を完成させている。そのスタイルはよく<パズルのような構成>と表現されますが、今回もジャーナリストの視点を通して、掘り起こされていくので楽しめると思います。[2005/10/14]

『秘密のかけら』(2005)[Where the Truth Lies]

『秘密のかけら』 (R-18)
[Where the Truth Lies]
2005年12月23日[金・祝]~シャンテシネほか 全国ロードショー
原作:ルパート・ホルムズ 監督・脚本:アトム・エゴヤン『アララトの聖母』
出演:ケヴィン・ベーコン、コリン・ファース、アリソン・ローマン ほか
2005年/カナダ・イギリス・アメリカ/1時間48分/ムービーアイ 配給 日本語字幕:松浦美奈
公式サイト:http://www.himitsu-kakera.jp/

『秘密のかけら』アトム・エゴヤン監督来日会見
『秘密のかけら』(2005)[Where the Truth Lies]

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