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映画の中では小さなシーンかもしれないですが、自分でもとても気に入っているのは、「ピーター・パーカーとＭＪがチャイナタウンで語り合うところ」。ＭＪが自分の意志をはっきりと伝え、彼女が人間としてどれだけ成長したかがわかるシーン（やっぱり「成長」）。そして「サム・ライミ監督は、そのシーンを1ショット、1テイクで撮らせてくれました」と一番、思い出深いシーンでもあるようだ。
撮影中に印象に残ったことを聞いて見ると「役者は一日中待たされることもよくあります」。その長い待ち時間は、ユニバーサル・スタジオの中で、ゴルフカートを乗り回して遊んでいたんだそう。それに「ツアーに来ているお客さんのバスを追いかけたり」、って乗客が気がついたら降りてきちゃうんじゃないの？って感じです。それ以外に「サイコ・ハウスというお化け屋敷のようなところに潜んで、入ってくるお客さんを驚かせたりしていました（笑）」。しかも「何度もやっていたので、それが一番心に残っていることかもしれません」。（ここの話でもジェイク・ギレンホール達、ばかうけ、している。）
『スパイダーマン』という映画が成功したのは、「ただのアクション映画なだけではなくて、素晴らしいキャラクターと配役、心温まるストーリーが描かれている脚本」、それから「人間関係や愛というものが、スパイダーマンの力を左右しているというドラマがあってこそ」だと思っているという。
それから、サム・ライミ監督のことは、「いろいろな人からアイディアをオープンに取り入れるという素晴らしい方」と話す。3月の来日会見でもトビー・マグワイアが語られてましたね。
2007年5月公開予定の『スパイダーマン3』については、「1作目『スパイダーマン』のときに3作目までは出演するという契約を結んでいます」。なんとそんなに前から製作を決めていたんですね。そして「3作目は東京で撮影してくれればいいのにと、みんなで言ってるんですよ」と嬉しいことを話してくれた。実現するのか！？
ここからは、5月18日（火）、東京・新宿パークタワーホールで催された記者会見です。映画・来日・ニュース・イベントにも書いたのですが、約17分の特別版の上映に取材に集まった一堂は見入ってしまうほど。このホールで会見されたのには、趣向を凝らしてのことらしい。摩天楼を映したスクリーンにレーザー光線やスポットライトなどの光の芸術。無数のクモが壁面に現れ…。コンサートとかクラブみたいにクール＝カッコいい演出がされた。
憶えている方もいるかと思うが『スパイダーマン』のトビー・マグワイア、『スパイダーマン2』降板！といったニュースが出たことを。これが事実より大げさに伝わっていたということが分かりました。もともと腰痛もちのトビー・マグワイア。『スパイダーマン2』の方が、スタントが激しいので、そのスタントシーンが可能かどうか試したいと申し出て、テストしたことがもとではないか？という。 実際にテストをしてみると、技術も進歩し、ワイヤー等の負担も軽くなっていた。それで自身も自信を持つことができた、それにスタジオ側も安心したようだ。なのでウワサになるようなものでは、なかったそう。
よくＣＧのためにブルースクリーンで撮影と耳にするが、『スパイダーマン』は衣装にブルーが使われているのでグリーン・スクリーンを使っている（これは『スパイダーマン』のDVD特典映像で見られる）。もう慣れてしまっているので演技面でのコツなどはないという。そして「自分のやるべき仕事のひとつとして自然に演技してるんだ」。
一番苦労したのはドック・オクと列車の上で闘うシーン。アニメが入ったり、複雑なスタントが絡んでくるので、ここだけで3、4週間を費やしたのだとか。どの場面が見所か？ということに関しては「始めから終わりまで全てが見所」とのこと。かなりハッキリ語られているので期待を裏切られることは、ないでしょう。とにかく「ストーリーが良いし、登場人物たちの関係や成長がどうなるのか」というところが、非常によく練られているんです。
それに今回はサム・ライミ監督の意向もあり、よりドラマチックになっているそう。それに関してトビー・マグワイヤは「役者として非常にやりがいがありました」と語る。またそのようなドラマチックな部分が、映画の中でとても効果的になっているとのこと。『3』は、既に全米公開日が決まっていますが、まだまだ先の話で、具体的なことは何も。
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