偉大なる発明、ダブ


【先生】この辺でダブの話をしましょうか? 過剰なエコーとリヴァーヴを特徴とするダブは、現在のリミックス・カルチャーの元祖と言えますね。キング・タビー(King Tubby)によるジャマイカの偉大なる発明です。

【山本】スタジオにこもって、ベースを抜き出したり、エコーを掛けたりして遊んでいたら、面白いものが出来たので、急遽アセテート盤を作って、その夜のパーティーで流したら、意外にも大ウケした、という非常にいい話が伝えられてますね。機材オタクが産み出した、音楽史上最大の発明といってよいのではないでしょうか。

ダブとパンクの出会い

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Wild Dub: Dread Meets Punk Rocker
【先生】ジャマイカからの移民も多いイギリスで、パンクス達がこのクールなダブを取り入れて行ったのは、歴史の必然だったのでしょうね。この辺の入門レコードとしてお勧めなのが、『Wild Dub: Dread Meets Punk Rocker』(2003年)というダブ・パンクを集めたコンピレーションです。タイトルの「Wild Dub」は、ビリー・アイドルやトニー・ジェイムスがいたジェネレーションX(Generation X)の曲名から来ており、なんとこれが1977年にリリースされた元祖ダブ・パンク! ダブ・パンクというと先ず、クラッシュ、P.I.L.、ポップ・グループ、ザ・スリッツなどが思い浮かぶだけに意外です。

【山本】意外です! 知りませんでした。

Modern Wild Dub: Dread Meets Disco Punk Rocker Downtown
【先生】このコンピは続編もあって、『Modern Wild Dub: Dread Meets Disco Punk Rocker Downtown』(2003年)では、この2年ほど、盛り上がりを見せるディスコパンク勢による現在進行形のダブ・パンクを取り上げています。sonar tokyoで来日したChicks On SpeedのTom Tom Clubカヴァー「Wordy Rappinghood」のPlaygroupリミックスなど、聴き所多し。