14. Jeff Lynne: Video
映画『エレクトリック・ドリーム』のサントラにも収録された、サンプリングいっぱいのテクノ化したジェフ・リンの名曲。この手の跳ねるサウンド・・・ジェフ・リンの伝統芸です。ELOにしてもジェフ・リンにしても、ビートルズの影響が明確なんですが、それがビートルズの模倣と言うより、ビートルズの再構築としてオリジナル化しているのがやはり才能なんですね。後に、「Free As A Bird」とかのビートルズ仕事をやるのも、その辺がちゃんと分かっているからでしょう。
◆エレクトリック・ドリーム
15. Tandy & Morgan: Suddenly
VIVID SOUNDからニッチポップ・コレクション『Earth Rise』(2003年)からの一番キャッチーな曲(邦題は「突然に」)。ちなみにジャケからリンクされているのは、アメリカ盤の方です。元ELOのリチャード・タンディとデイヴ・モーガンが、ELOになろうとしてなりきれていない、でも、素晴らしいモダンポップの世界を作り上げています。タンディーがシンセ奏者ですから、ちょっとテクノな展開もあり、テクノ・モダンポップに仕上がっています。
16. ELO: Secret Messages
では、本家のELO。バカ売れした70年代末の『A New World Record』~『Discovery』ではなく、評価が落ちてきた『Secret Messages』(1982年)からのタイトル曲。純粋なオーケストラル・アレンジからよりシンセに頼っているELOがあまり好きでない人も多いと思いますが、そんな事気にしません。盛り上がりの楽曲の構成は、流石。
◆ELOフラッシュバック!!
17. Paul McCartney: Temporary Secretary
では、ホントのビートルズのメンバー。これは、最近『New Region Presents A Secret History』という80年代の割と変なダンス・トラックを選曲したコンピレーションで、見事初CD化された12インチ・シングル・ヴァージョンです。アルバム・ヴァージョンは、『Paul McCartney II』に収録。アコギを効果的に使いつつも完全にテクノですが、やはりポールだなと思わせるメロ。そして、YMO好きは本当なんだと。
◆はい、菊地です