ラリー・ティーのツアーやコンピ『Electroclash Vol. 2』にも参加したフリーズポップ。エレクトロクラッシュ・ブームに便乗組に見られるかもしれませんが、彼らはキュートとキッチュのセンスを持った数少ないエレクトロポップ・バンドです。デビュー・アルバム『Forever Freezepop』(2001年)に収録の「テニスのボイフレンド」は、脱力感溢れるエレクトロ・ガール日本語ポップ。誰が教えたんだと言いたくなる、「あなたは、大抵ずいぶん元気ですね、テニスのボイフレンド、とても良いですよ」とか、意味不明の日本語歌詞が炸裂。
フリーズポップのミニ・アルバム『Fashion Impression Function』(2001年)には、「テニスのボイワレンド(kodomo mix)」を収録。こちらはちょっとクラブ仕様で、幼稚園児をターゲットにしたんだろうか。ちなみに、ジャケ写に写っているメンバーは、ちょっとセクシー★Liz Enthusiasm(真ん中)、The Duke of PannekoekenとThe Other Sean T. Drinkwaterのふざけた名前の三人組。
◆日本大好きフリーズポップ
エレクトロ・リヴァイヴァルの先駆者、DMX Krew。電気グルーヴの「ポケット・カウボーイ」のリミックスや横浜アリーナでのWIRE98でも来日している事からも、親日家と思っています。僕のサイトへも98年頃、親切にも自らのフル・ディスコグラフィーをメールで送ってくれたくらいですから。アルバム『We Are DMX』(1999年)で「KONNICHI WA!」をご披露。このアルバムに収録の7インチ・シングル『Good Time Girl』には、「Denki No Melodi」をカップリング。
僕の唯一のゴス系友達であるロブさん率いるSecret Secretもアルバム『The Living Secret』(2001年)で、「Nichiyobi」という日本語エレポップをやっています。彼は日本人ヴォーカルの女の子を長らく捜していたのですが、どうやらKoroちゃんというゴスロリ少女が加入したようです。
◆変なゴス系外人ロブさん
最後は、番外編。親日家としても知られる、モーマス(Momus)が志村けんへのトリビュート・ソング「Cockscrew King(コルク栓抜き王)」をClick operaでmp3配信中。バカ殿、バケ物、変なおじさん。
テクノに始まり、テクノに終わった日本語洋楽ソングの数々如何でしたか? まだまだ御座います。次回へと続く。
Special thanks to:荒純也さん、ビターさん、egさん、さとるさん、maruさん
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