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アーティスト・インタヴュー~Part 9 変なゴス系外人ロブさん

変な外人ロブさんの登場! ロブさんによるつんく♂、ヴィジュアル系、ゴス系等の日本のポップ・カルチャー評等、読みごたえあります。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

Secret Secretとして「World ELE-POP Festa 2001」に出演した通称ロブことRobert Blaqueさんに登場いただきました。日本語表示も一部ある電気虎というレーベルも運営している、日本通のゴス系アメリカ人です。なお、インタヴューは英語を出来るだけ本来の意味に近くなるように日本語に訳しています。

――Secret Secretというバンド名の由来は?

名前自体はあだ名として選んだわけで、本来以上の意味を持っています。全ての人は暗い部分があります。彼等の影の部分は他の人達とは共有されないものです。Secret Secretとは、その事です。隠された人の魅惑。閉じこもった人。この人は僕達、でも僕達は誰かが何処かで僕達のSecret Secretを本当に見つけ出す事を恐れて、抑制された環境で僕達のパーソナリティのこの部分を社会に対して隠します。僕がステージにいる時、僕はその象徴です。

――あなたのサウンド志向をどのように定義しますか? 新しい世代のダークウェイヴですか?

サウンドや音楽にレッテルを貼る事は変な感じで、アーティスト達はレッテルを貼られる事を避けようとしています。でも、それはファンがアーティストを見つけ出すプロセスで、実際のところ重要な問題です。僕はダークウェイヴ、シンセポップ、ゴス、ハウス、インディーズ、好きなように呼んでもらって構いません。自分達はダーク・シンセポップと呼ぶ事が多いですが、ファンが僕達の音楽を見つけてくれる限り、どのように呼ばれるかは気にしていません。

――日本がとっても好きみたいですね! どうしてですか? 日本のポップ・カルチャーに関して特に好きな物はありますか?

はい。でも理由はないようで、たくさんあったりします。僕にとって日本はヴィデオ・ゲームのようです。全くもって超現実的です。ダリの絵画の中に入り込んだようにね。全てが逆転しています。車は道路の反対側を走ってるし。動詞は最後に来るし。言葉はひっくり返ってるし。最も単純な事でさえ日本では、僕にはチャレンジです。赤い扉への青い錠はどこに。とても興味がそそられて、僕の脳のクリエイティヴな部分をオーヴァーロードさせます。アーティストとして一度に3週間以上はちょっと無理ですが、その3週間はファンタスティックです。

――特に好きな日本のアーティストは?

多くの好きな日本のアーティスト達がいます。もちろん、シンセ系バンドに興味が大ですが、ヴィジュアル系やつんく♂系にまでも惹かれます。つんくの大ファンで~す。多くの人達は彼について厳しい発言を僕にしますが、つんく♂のプロダクション・チームは彼等の音楽を解っていると思います。ポップ・カルチャーの嗅覚でとってもクールなものをこっそり持ち込んでいます。大変、感心します。フェイ・レイも熱いです。

ヴィジュアル系バンドが好きなのはファッション・センスからです。とってもクールな衣装と化粧をしています。でもステージ上だけでのファッションなのでゴスの人達とはまた違います。彼等はステージから離れるやいなや服を脱ぎます。ゴスの人達はもっと長い間コスチュームに身をまとっており、実際に街でも同じ格好をしています。ヴィジュアル系バンドには、その傾向はあまり見受けられません。でも、髪型から彼等を見分ける事が出来ます。髪はいつもとてもフラットで、ほとんど同一のカットと色をしています。だから、衣装と化粧が無くても、鍛えられた眼には誰か判るのです。

TM Revolutionも尊敬しています。「HEY! HEY! HEY!」で松ちゃんと浜ちゃんに対抗した唯一の奴です。時々、彼等は本当に意地悪で、テレビで泣かされて人も見たことがあります。でも、TMはいじれないように素早く対応しています。クールです。超かっこいい。
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