2004年のクラフトワーク来日ライヴ、なかなかの盛り上がりを見せました。ライヴでもやっていた「電卓」を聴いて、家に帰って、ふと思ったのが・・・「日本語で歌う洋楽って、一体どれくらいあるんだろう?」。TTC(Techno Training Camp)というマイナーなメーリング・リストを運営しているんです(興味がある方は、遠慮なく入会してください。ややこしいルールとかないゆるい集団ですが・・・)が、そのメンバーの協力も得て、海外アーティストの日本語ソング集を作成しました。かなり集まったのでシリーズ化決定! では、その第1回。

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クラフトワークのアルバム『Computer World』(1981年)には、「Pocket Calculator」が2曲目に収録されていますが、オリジナルでは日本盤でもこの「電卓(Dentaku)」は収録されていません。日本では、デュッセルドルフ在住日本人、志蔵威が日本語訳したシングル『電卓』(1981年)でリリースされました。日本盤のCD『Computer World』では、8曲目に「電卓」をボーナスとして収録。3曲目の「Numbers」も、英語、ドイツ語、フランス語そして日本語で歌われています。

「Pocket Calculator」には、合計6ヶ国ヴァージョンがありますが、彼らは、単に日本人へのサーヴィス精神以上に、この「電卓」を気に入っているようです。その証拠に、現在のライヴの基本形となっている新録アルバム『THE MIX』(1991年)で3曲目「Pocket Calculator」の次が「電卓」となっている。これは、海外盤でも同様に収録されています。

クラフトワーク・ロボット時代

テクノという視点から、クラフトワークの「電卓」と並ぶ名日本語ソングと言えば、フンペ・フンペの「Yama-ha(これが人生だ)」。日本のディスコで流行ったと言う噂がありますが、ディスコで聴いた覚えはありません。アルバム『Humpe・Humpe(これが人生だ)』(1985年)に収録されていますが、個人的にさらに愛情を注ぎたくなるのが、アルバム未収録のプロモ盤収録の「Yama-ha Enterprising Version」! 日本語が逆回転になって、脳みそがグジョグジョになる変態リミックス。やはり、ドイツ人は、日本語の料理の仕方を判ってらっしゃる。

ノイエ・ドイチェ・ヴェレ

ジョルジオ・プロデュースの下、鮮烈のデビューをしたジグ・ジグ・スパトニックのアルバム『Flaunt It(ラヴ・ミサイル)』(1986年)は、全体にCMからの怪しい日本語などが散りばめられていますが、「喜びの歌」などがマッシュアップ(?)された 「LOVE Missile F1-11」では、まるでYMOの「Nice Age」のような日本語女性のナレーションが。ノヴェルティ的存在となっていますが、メタル入りパンク的破壊力+グラムロック的外見+エレクトロ的グルーヴ感と変態三拍子がそろった稀有な存在として、布袋寅泰を始め愛する人も多い。見せびらかしましょう。