【セクシー度】★★★★★
ユーロビート時代のカイリーは、バービー人形のようであまりセクシーではありませんでした。カイリーの初期作品はあまり持っていないのですが、参考物件として1988年の『KYLIE'S REMIXES』を載せます。当時可愛いと感じたかもしれませんが、今見ると、ちょっとダサいですね。30代になってからのビッチ化したカイリーの方が、断然魅力的。『セクシー♥ジャケ展 1⇒22』でも紹介済みのセクシー・ジャケの数々。プロモ・ヴィデオも見えそうで見えないエロチシズム溢れる艶かしい姿態。ラテックスな人工的な感じもするサイバーなセクシー感覚。そして、ねちっこい独自のセクシー商法、いや唱法を身につけたカイリーは無敵の艦隊。やはり、セクシーは売れる。
【ディスコ度】★★★★★
カイリーのサウンドの変遷は、ざっくりと傾向として捕らえるとユーロビート⇒低迷期⇒エレクトロ・ディスコ。「低迷期」は、ペット・ショップ・ボーイズや同郷のニック・ケイヴなどとコラボして意欲は感じられますが、ロックともポップとも言いにくいなんだが迷いが感じられる捕らえ所がない時期です。テイ・トウワのアルバム『Sound Museum』(1997年)に収録のカイリーが歌う「GBI (German Bold Italic)」(シングルもリリース)なんかは、評価したいですけどね。やはり、『Light Years』からのディスコ・ビートに目覚めて『Fever』でエクスタシー状態のカイリーは、水を得た魚。
【リヴァイヴァル度】★★★★★
そのままリヴァイヴァルしてしまうと、昔の自分に戻ってしまうのですが、メガヒット・アルバム『Fever』は、基本はディスコですが、ニューウェイヴ再構築的エレクトロクラッシュ、ダフト・パンク的フィルター・ハウスなどの要素を取り入れた最新のクラブ・テイストで作られたエレクトロ・ディスコ。「Can't Get You Out Of My Head」がNew Orderの「Blue Monday」テイストであり、それを合体させた「Can't Get Blue Monday Out Of My Head」をやってしまった事に象徴されます。「Come Into My World」は、fischerspoonerもリミックスしていますしね。
◆KYLIE MINOGUE.COM(PVも見れます)
相似形へ行く!
■ダニー・ミノーグ