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日本を愛した外国人のジャパニーズソウル(2ページ目)

話題沸騰の「史上初の黒人演歌歌手」ジェロを筆頭に、日本を愛した外国人の「愛情表現」を3つ、御紹介します。

執筆者:常木 晴亮

"B"すぎる「黒人天才」

clubz thugz sex drugz
黒人天才 『clubz thugz sex drugz』
「Ketsutobi」他収録の1st。黒人天才のアイテム各種は コチラ で買えます
知性が表情に出てツルリと喉ごしも良いジェロに比べると、目つきからしていかにも"B"な印象の「黒人天才」は日本語でラップするHIP HOPグループ。

コワイ系HIP HOPの典型的なリリックをそのまま直訳したような歌詞は、日本語に対する理解度の低さがそのまま武器になっています。

例えば代表曲「ケツトビ」は「HIP HOP」を彼ら風に日本語訳したもの。どんなにILLなJ-ラッパーも彼らのような詞は書けない(書きたくない)し歌えない(歌いたくない)事でしょう。

黒人天才はmyspaceで数曲を公開しているので後悔覚悟で聴いてみてください。頭がイイ人が多いのでついメッセージ性を帯び、つい文学的になってしまう日本のHIP HOPではあまり聴けない、ごっつ直球のライムにヤられること必至です。

海外アーティストの日本語ソング

ベスト・ダム・シング-スペシャル・エディション
アヴリル・ラヴィーン 『ベスト・ダム・シング-スペシャル・エディション』
「ガール・フレンド(日本語ヴァージョン)」収録のDeluxe Edition
"日本語で歌っている"ということだけに絞ると、思った以上に多く、思った以上にメジャーなアーティストの作品が発見出来ます。

白人男性アーティストのものでは"ノースカロライナのクリンゴン"ことBen Folds Fiveの「金返せ(Song For The Dumped- Japanese Version)」(コチラ に収録)が記憶に新しいところ。白人女性アーティストだとAvril Lavigneの「ガール・フレンド(日本語ヴァージョン)」が新しめですね。

いずれも日本語の響きに対する好奇心、あるいは日本のファンに対するサービス、といったところでしょうか。

曲単位で見てみるとThe Boomの「SHIMAUTA(島唄)」(関連記事はコチラ)が世界各地のミュージシャンにカヴァーされていますが、これは日本に対する憧憬というよりも曲そのものの強さに対する共鳴といえそうです。

それでは日本人の「魂(ソウル)」を発露した外国人はジェロが初めてなのでしょうか?

→次のページ は 「日本を愛しニホンゴで歌った外国人の元祖」


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