大原聖南,Twitter,地下アイドル

大原聖南さんのTwitterアカウント

地下アイドルシーンに関する暴露アカウントの開設が続出

7月に入りTwitterにて、アイドルシーンの裏事情を公開するアカウントが堰を切ったように続々と出現した。アカウント主の身元のわからぬよう偽名でツイートされているが、いずれも元アイドルによるものとされ、具体的にイジメ、性接待など話題は多義に渡り、ブラックな運営態勢を中心に綴られている。だが、そうしたアカウントはあっという間に次々と姿を消していった。自主規制を行なったのか、外部から制裁があったのか、その理由は定かでない。

そんな中、アイドルオタクなら誰もが知るイベント『アイドル横丁』に出演経験もあるという元アイドル<大原聖南>も、現役当時と名前を変え、所属していた運営事務所(以下、運営)の悪質な実態をTwitterに投稿している。運営によるセクハラや、私生活への干渉など、ねつ造するには難しいと思われる、想像を絶する体験や当時の心境を赤裸々に綴っている。

その真相は定かではないにも関わらず、その他のアカウントが淘汰されていく中で彼女だけはツイートを続け、誹謗中傷に晒されることなく多くの賛同を得ている。それは、『芸能界で自分のように被害に合ってる人を助けたい。アイドルの力になれることをしてあげたい』という大原の思いから読み取れるように、そこには現役アイドルに対する嫉妬心から彼女たちを陥れようとする動機やゴシップ的な要素を含まないこと、また丁寧な文章に彼女の誠実さや人柄が投影されているからだろう。現在も大原は、アイドルが活躍しやすい場となるようシーンの改善に努められれば、とTwitterの他、ブログ等を通して質問も受け付けている。彼女自身も新たな活動を始めようとしているようだ。


暴露する側は元アイドルに限らない

そんな見るに堪えない裏事情を明かすのは元アイドルに多い。だが最近では、現役アイドルの現場においてもその闇を垣間見られる場面に遭遇することが多々ある。

例えば、ライブ会場内でリストカットを始めるメンバー、卒業ライブにてメンバー同士口論を始めるグループ、15歳にしてファンとの結婚を決意するメンバーなど、いずれもここ1ヶ月以内に起きた出来事だ。喜ばしいニュースに加え、キラキラとしたアイドルのイメージとは裏腹なニュースで連日連夜ファンを賑わせ、話題がつきないのも地下アイドルシーンの実態ともいえる。

また、活動寿命が短いということも関係しているが、メンバーの入れ替わるスピードの早さが尋常ではないグループも多く、1年後にガラッと顔ぶれの変わっていることも多い。そうした背景に加え、最近の暴露アカウントの続出を思うと、その内容が100%嘘だと思えないファンが多いのも頷ける。


今のアイドルに求められるものとは

アイドルたるものグループの大小に関わらず、エンターテイナーという役割に徹し、どんな裏事情も垣間見せてはならない、目の前の観客に夢を与えるべき存在だ。だが、最近はその風潮も変わってきているのかもしれない。

一般的に、ファンにとって裏事情への関心を公に示すことは低俗に捉えられるからか表でそれをわざわざ口にする者も少ない。だが実際、暴露アカウントのフォロワー数やリツイート数の多さを見ると、やはりその関心の高さを伺える。

実際、前述の卒業ライブで口論を始めたグループにおいては、それに対して叱責する声よりも「メンバーから直接意見を聞くことができてすっきりした」、「内情を吐露してくれてありがとう」などと、逆に彼女たちを肯定的に受け入れ、親近感を持って会場を後にするファンが多く見られた。

確かに、言いたいことを言えずに悶々と影を落としながら活動する姿を推し(応援しているメンバー)に見せられるより、前者のほうが清々しい気持ちになるのかもしれない。もはや、ネガティブな面を見せることも含めてエンターテイメントのようだ。メンバーと運営との間における問題が、ファンの応援の仕方やアイドルに求めるものも変えてしまっているのかもしれない。

ファン側も運営の方針に対して不満が募っていたとしても、ファンを辞めることなく応援を続けているのは「推しのがんばりを評価したい」、「推しに夢を見せてあげたい」という気持ちから来るものであり、今やアイドルを偶像化するのでなく、よりメンバー個人の人間性を重視し、運営とメンバーとを切り離して考え、応援するファンの増加が見受けられる。

>>次ページでは地下アイドルシーンの今後の課題を考察