楽しい、美しい、切ない、『みんなのうた』(3ページ目)

大人は必聴！のベテラン、大貫妙子

大貫妙子 『ライブラリー』 30年のキャリアを総括するような2枚組ベスト。「みずうみ」ほかレア・ヴァージョンを多数収録したRCA時代の楽曲集 『History』 も捨てがたい

19位の「メトロポリタン美術館」をはじめ、「コロは屋根のうえ」、「みずうみ」、「金のまきば」、とJ-POPアーティストの中で「みんなのうた」への楽曲提供数がダントツなのがベテラン・シンガー・ソングライター 大貫妙子（関連記事はコチラ）。

Kidsソングでありながら大人のPOPソングとしても成立している「メトロポリタン～」や「コロ～」、クラシカルな「みずうみ」、映像作家とガッツリ コラボレーションした「金のまきば」。これら「みんなのうた」提供曲と、彼女自身のアルバムに収録されているようなオリジナル曲との間に温度差が全く無いのが凄いところです。

大人になればなるほど心に響く歌詞が 歌詞カードを見なくてもすっと入ってくるのは、美しい声と高い歌唱力のたまもの。説得力が違います。十代二十代を無視するわけではありませんが、「三十越えたら大貫妙子」、と言い切っておきましょう。

前回の記事でとりあげたコンピレーションには櫛引彩香による大貫妙子「海と少年」のカヴァーが入っていましたね。筆者はCOUCH平泉光司が「都会」を歌うのを聴いたことがありますし（関連記事はコチラ）、大貫妙子は騒音寺のNABEさんが最も好きな女性ヴォーカリストでもあるのです。

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【関連リンク】

• ほぼ日刊イトイ新聞 大貫妙子の絵本。
  糸井重里主宰、"ほぼ日"こと「ほぼ日刊イトイ新聞」の、『金のまきば』完成までの経緯を知ることができる特集ページ
• 大貫妙子、坂井治 『金のまきば』 (単行本)
  「金のまきば」は、できれば音だけでなく映像と併せて感じたい。このDVD付絵本ならOAされたビデオはもちろん、文と絵という、よりシンプルな方法でその世界を堪能することができます。クリスマス・プレゼントにもまだ間にあうと思いますので、ゼヒ。