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楽しい、美しい、切ない、『みんなのうた』(4ページ目)

45年以上の歴史を持つ国民的長寿番組 NHK『みんなのうた』。特定の年代にアピールしがちなJ-POPアーティストも、この番組に提供する楽曲はひと味違うものが多く、世代を越え親しまれている名曲も多数生まれています

執筆者:常木 晴亮

「みんなのうた」には楽しい曲や優しい曲のほかに胸をギュッと締めつけられるような悲しい曲もたくさんあります。中でもペットを題材とした楽曲は、彼らと暮らしている(もしくは暮らしていた)方にとっては涙なしには聴くことができないものです。

ここで御紹介させていただくのは「小犬のプルー」。「栗毛色した小犬のプルー」と主人公「ボク」の出逢いと別れを歌ったこの曲は、遊佐未森の「クロ」(関連記事はコチラ)をネコ編とすると、こちらは犬編として双璧をなすであろう1曲です。

そしてこの楽曲を、1人のロッカーがカヴァーしています。

儚さを歌えるロッカー、真島昌利の「小犬のプルー」

夏のぬけがら
真島昌利 『夏のぬけがら』
「花小金井ブレイクダウン」を筆頭に、男性は二十代のうちに聴いておきたいセンチメンタリズムに溢れる名盤。「アンダルシアに憧れて」も収録されています
その人の名は真島昌利(ましま まさとし)。盟友甲本ヒロトと共にTHE BLUE HEARTS~THE HIGH LOWS~ザ・クロマニヨンズを疾走させ続けているギタリスト/ヴォーカリストです。

マーシーの「プルー」が聴けるのは、1989年に発売された彼の初ソロ・アルバム 『夏のぬけがら』。

少しハスキーで青さを残す彼のヴォーカルでこの曲を聴くと、プルーが小犬だけでなく「恋人」に聴こえる瞬間もあったりして。その儚さはたまらなく切ないものです。

カヴァーすることによって楽曲に新たな魅力を加えることに成功、漫然としたカヴァーが蔓延している現在のシーンに警笛を鳴らすことができる数少ない好事例といえるでしょう。

×  ×  ×

J-POPガイドによる「みんなのうた」特集、いかがでしたでしょうか。今年2007年の大晦日にはNHK-FMにて『きょうは一日”みんなのうた”三昧』と題された約10時間の生放送特番が予定されているそう。リクエストコーナーも設けられるようなので、あなたも心の1曲をリクエストしてみてはいかがでしょうか?

私も「勇気一つを友にして」(昔ギリシャのイカロスは~♪)をリクエストしてみようと思っています。


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