DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

フリーウェアのDAW、MU.LAB(4ページ目)

DAW(Digital Audio Workstation)を使いたいけれど、できれば無料で……という人も多いはず。今回は、結構ユーザーも多く、非常に自由度の高いMU.LABという海外のフリーウェアのDAWを紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

VSTプラグインやReWireにも対応

MU.LAB
VST Plugin Managerを利用することで、一般のVSTプラグイン、VSTインストゥルメントの利用も可能
前述のとおり、MU.LABにはソフトシンセが4種類、エフェクトが3種類、入ってはいるものの、やはりこれでは物足りないという人も多いでしょう。フリーウェアのプラグインなども数多く存在していますから、これらを利用できれば、さらに強力なDAWへと進化するはずです。

MU.LABではもちろんそうしたニーズにも対応。VST Plugin Managerという機能があるので、インストールしてあるVSTプラグインのある場所を教えてあげるだけで、すぐに組み込んで、使うことができます。

もちろんエフェクトであるVSTプラグイン、ソフトシンセであるVSTインストゥルメントともに使うことができるので、自在に拡張して使うことができるはずです。

さらに、MU.LABはReWireにも対応しています。DAWなのでReWireのホストとして使うことができるため、たとえばReasonなどをMU.LABのソフトシンセとして利用することが可能になるのです。


機能無制限のシェアウェア版

このように、非常に自由度も高く、ソフトシンセやエフェクトも装備した強力なDAWではありますが、大きな制限があります。

それは、トラック数が6つまでに限られていること。各トラックがモノラルとなっていることを考えると、かなり物足りなさを感じるのも事実です。もちろん、バウンスを駆使していけば、それなりのことはできるでしょうが、普通に使うとすぐにトラックの限界が来てしまいます。

また、ミックスダウン時の量子化ビット数が16bitとなっており、せっかく24bitでレコーディングしても、その性能をフルに発揮できないほか、前述のReWireもモノラルで1chのみの出力ということに限られています。

というのも、実はこのフリーウェアはMU.LAB Freeというものであり、その上にMU.LAB Unlimitedという、これらの制限がないソフトが存在しているのです。こちらはシェアウェアで、49EUR。1EUR=125円で計算すれば、6,125円。日本語でのサポートはありませんが、納得のいく価格ではないでしょうか?

まずはフリーウェア版で存分に試してみて、もし気に入って、さらに使い込みたいのであれば、シェアウェア版にアップグレードするとよさそうです。


【関連サイト】
MUTOOLS
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