DTM・デジタルレコーディング/オーディオインターフェイス

SHUREからモニターヘッドフォン3機種登場(2ページ目)

マイクメーカーとしてお馴染みのShureからプロ仕様のモニターヘッドフォンが3機種発売されます。DTM・デジタルレコーディング用途としても高い性能を発揮するというこのヘッドフォンを試してみました。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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原音に忠実であることを実現するモニターヘッドフォン

SHUREモニターヘッドフォン
3機種の中の最上位モデル、SRH840
今回登場した3機種は、SHUREが「次世代スタンダード」と謳うモニターヘッドフォン。価格はいずれもオープンとなっていますが、実売価格は最上位モデルのSRH840が20,000円前後、スタンダードモデルのSRH440が12,000円前後、エントリーモデルのSRH240が7,000円前後と比較的手ごろな価格となっています。

それぞれについて紹介する前に、そもそもモニターヘッドフォンとは一体何なのでしょうか? モニターヘッドフォンとリスニング用ヘッドフォンに、それぞれ明確な定義があるわけではありません。ただ、一般的にモニターヘッドフォンというと、原音に忠実であるものを意味しています。低域から高域までフラットな特性であり、細かなニュアンスの違いもハッキリと分かる解像度の高いヘッドフォンというものです。


SHUREモニターヘッドフォン
実売価格が12,000円程度というSRH440
「原音に忠実なら、それに越したことはないではないか」と思う方も多いと思いますが、リスニング用に使うと違和感を感じることが少なくありません。そう、「音が硬い」とか「、ちょっとシャリシャリした音で、妙に高い音が耳に響く」……、そんな印象を持つのではないかと思います。そのため、長時間音楽再生に用いていると疲れるという人もいるでしょう。

でも音楽制作用においては、とにかく音色の変化や微妙な音の違いを聴き分け、曲を作りこんでいくにはモニターヘッドフォンが不可欠なのです。リスニング用ヘッドフォンで聴いていると、どうしてもその違いが見分けにくく、その結果が曲の完成度にも現れてきてしまうのです。
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