DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

SONAR 8.5搭載の新テクノロジーとは(2ページ目)

10月17日、秋葉原で一般向けのSONARの新製品発表イベント、「SONAR PREMIUE DAY 4」が開催され、SONAR 8.5が発表されました。これに合わせて来日したCakewalkメンバーに話を聞いてみました。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

メモリー空間を大きく使える新BitBridge
SONAR 8.5
マーケティング部長のBrandon Ryan氏
さて、今回のイベントとは別にお時間をいただき、Brandon Ryan氏、Robin Kelly氏のお二人に、SONAR 8.5について技術的な背景などを含めいろいろと伺ってみたので、紹介していきましょう。

--今回の8.5ではプラグインなどが強化されていますが、SONAR本体として大きく変わったポイントについて教えてください。
Ryan氏:Audio Snap 2.0などは非常に使いやすく強力なものになっているし、ステップシーケンサなども強化されています。一方、DAWの根幹であるエンジン部分はSONAR 8になったとき、完全に作り直し、SONARとして3代目のオーディオエンジンになっているので、今回はそれをチューニングしたという感じです。ただ、その中でも非常に大きなポイントとなっているので、BitBridgeを新たなものへ変えたことです。


SONAR 8.5
営業部長のRobin Kelly氏
--BitBridgeとは、64bit版SONARで従来のプラグインを動かす際のコンバーター機能ですよね?
Kelly氏:そのとおりです。これはSONAR 6より搭載してきたもので、従来は1つのBitBridge上で複数の32bitプラグインを動かしていました。しかし、今回はより互換性を向上させるとともに、1つのBitBrigeに1つのプラグインが動作するようになり、複数のBitBridgeが同時に起動するようになったのです。これによって、各プラグインは多くのメモリー空間を占有できるようになったのです。

--従来は多くのメモリーを搭載していても、プラグインだけを見ると、有効活用できていなかったということですか?
Kelly氏:そうですね。もう少し具体的にいうと、BitBrigeでは2GBのメモリー空間を確保できるため、従来は2GBの空間ですべてのプラグインを動かしていました。しかし、今回のバージョンでは、1つのプラグインで2GB使えることになり、たとえば8GB、12GBのメモリーを搭載したマシンであれば、非常に広いメモリー空間を利用できるようになるのです。

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