SonicProjects社が開発したOP-X PRO
SonicProjects社がOB-Xをソフトシンセとして復刻させたOP-X PRO |
ご存知のとおり、すでに各社からProphet5やMoogModular、ARP2600、Jupiter-8……といった往年のアナログシンセが復刻されていたので、Oberheimのシンセサイザのソフトシンセ化は多くのユーザーに待ちこがれていました。
それを実現したのはスイスのベルンにあるSonicProjects社。
OP-X PRO for VSTi Win
という、このソフトはその名称からも想像できるとおり、OB-Xをモデリングしたソフトで、WindowsのVSTインストゥルメントに対応するプラグインです。
国内では以前紹介したDTMユーザー向けSNS、musictrackを運営するグランテックが始めたWebショップ、メディア・ウェーブで販売を開始しています。パッケージでの販売ではなく、ダウンロードの形をとっており、価格は13,800円。PDFでの日本語マニュアルも添付されています。
OB-Xの音を忠実に再現
Oberheimならではのサウンドをすぐに利用できるプリセットも数多く用意されている |
結構いっぱいのパラメータがありますが、まずはプリセットの音色を読み込んでみると、非常に分厚いサウンドが飛び出してきます。OB-Xの後継であるOB-8のサウンドと聞き比べてみたところ、確かにソックリ。それぞれのパラメータを動かした際の挙動が非常によく再現できているのです。
6ボイスの2VCOタイプのシンセサイザであり、アナログシンセについて、ある程度知っている人であれば、音色作りそのものはそれほど難しくはないと思います。ただ、アナログシンセの動作について、あまりよく分からない人なら、プリセットを利用するのがいいでしょう。
インストール時に用意されているプリセットのほか、数多くの音色データが配布されており、OB-Xサウンドだけでなく、Prophet-5、Jupiter8、ARP Odysseyなどのサウンドを再現したプリセットもあるので、かなり活用できると思います。