DTM・デジタルレコーディング/シンセサイザー活用ノウハウ

Oberheimシンセを復刻したOP-X PRO(2ページ目)

アナログシンセの名機、OberheimのOB-Xがソフトシンセとして復刻されました。従来にない技術を取り入れ、よりアナログらしい音を再現しています。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

SonicProjects社が開発したOP-X PRO

Oberheim
SonicProjects社がOB-Xをソフトシンセとして復刻させたOP-X PRO
そのOB-Xがついにソフトシンセとして蘇りました。

ご存知のとおり、すでに各社からProphet5やMoogModular、ARP2600、Jupiter-8……といった往年のアナログシンセが復刻されていたので、Oberheimのシンセサイザのソフトシンセ化は多くのユーザーに待ちこがれていました。

それを実現したのはスイスのベルンにあるSonicProjects社。
   OP-X PRO for VSTi Win
という、このソフトはその名称からも想像できるとおり、OB-Xをモデリングしたソフトで、WindowsのVSTインストゥルメントに対応するプラグインです。

国内では以前紹介したDTMユーザー向けSNS、musictrackを運営するグランテックが始めたWebショップ、メディア・ウェーブで販売を開始しています。パッケージでの販売ではなく、ダウンロードの形をとっており、価格は13,800円。PDFでの日本語マニュアルも添付されています。


OB-Xの音を忠実に再現

Oberheim
Oberheimならではのサウンドをすぐに利用できるプリセットも数多く用意されている
このOP-X PROを起動させるとOP-Xのパネルを再現した画面が現れます。

結構いっぱいのパラメータがありますが、まずはプリセットの音色を読み込んでみると、非常に分厚いサウンドが飛び出してきます。OB-Xの後継であるOB-8のサウンドと聞き比べてみたところ、確かにソックリ。それぞれのパラメータを動かした際の挙動が非常によく再現できているのです。

6ボイスの2VCOタイプのシンセサイザであり、アナログシンセについて、ある程度知っている人であれば、音色作りそのものはそれほど難しくはないと思います。ただ、アナログシンセの動作について、あまりよく分からない人なら、プリセットを利用するのがいいでしょう。

インストール時に用意されているプリセットのほか、数多くの音色データが配布されており、OB-Xサウンドだけでなく、Prophet-5、Jupiter8、ARP Odysseyなどのサウンドを再現したプリセットもあるので、かなり活用できると思います。
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