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エンジニアの自宅スタジオ訪問~山口泰氏(4ページ目)

房総半島の海岸から徒歩1分の場所にある山口泰さんの自宅スタジオ。日本家屋に作られたこのユニークなスタジオでは、一般のスタジオとはまったく異なる試みがされています。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

Digi 002を中心にしたシンプルな機材構成

山口泰氏自宅スタジオ
モニタースピーカーはイギリスATCのSCM-10を使っている
--アナログの卓やあまり見慣れないモニタースピーカーなどありますが、機材としてはどんなものを使っているのですか?

山口:モニタースピーカーはイギリスATCのSCM-10というものを使っています。マスタリングエンジニアを含め、多くのエンジニアが使っているものですが、小さいのに非常に安定した音なんです。国内外を含め、どこに行くのにも、これを持っていっていますよ。

このATCのスピーカーを駆動しているのが、MacintoshのMA6400というプリメインアンプ。これは以前、アメリカのスタジオで使っていたものを持ってきましたが、トーンコントロールが付いているので扱いが楽ですね。


山口泰氏自宅スタジオ
ミキサーは卓はSoundCraft 200Bという24chのものを使用
ちょっとこだわっているのが、MA6400などに使う電源。この部屋には200Vの電源を引いており、それをトランスで115Vや100Vの安定した電圧に変換して使っています。この電源部分が音の良さに大きく繋がってくるんです。

一方、卓はSoundCraft 200Bという24chのものです。これハカセさん(HAKASE-SUN)から借りているものですが、やはりアナログ卓は必須ですね。細かなEQポイントはProTools側で設定しますが、これのおかげで非常に直感的で効率のいい作業ができるんですよ。


山口泰氏自宅スタジオ
DAWのシステムはMac Miniを中枢にDigi 002とProTools 7.3で構築されている
--Digi 002が置かれていますが、デジタル系のシステム構成はどうなっているんですか?

山口:比較的シンプルなものですよ。とにかくファンの音もなく静かということで、PCにはMac Miniを使っています。小さいから、そのまま持っていくこともできるし、とにかくいいですよ。

このMac MiniにProTools 7.3を入れ、Digi 002で鳴らしています。別のスタジオで録ったデータを、ここで再生し、ミックスしたり、トラックを差し替えたりといったことを行っていますが、まったく問題なく使えますね。
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