DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

Linux生まれの音楽制作ソフト、LMMS(2ページ目)

FL Studioによく似た音楽制作ソフト、LMMSというものをご存知でしょうか?これはLinux生まれのフリーウェアで、Windowsでも動作するというソフトで、数多くのソフトシンセやエフェクトが搭載されています。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

数多くのサンプリングデータを標準装備

LMMS
サンプルデータをソングエディタへエディットすると、その音によるトラックが作成される
では、そのLMMSの使い方を具体的に見ていきましょう。画面左側に、いくつかのタブがあるのですが、この中からマイサンプルというものを選ぶと、basses、beats,
drums、instruments、latin、shapes……というフォルダがあり、この中に数多くのサンプリングデータが収められています。

ちょっとユニークなのは、このデータの拡張子がoggとなっており、OggVorbisというMP3のような圧縮オーディオであること。そのファイルをマウスで選択すると、どんな音色なのかをプレビューでき、これをソングエディタへとドラッグ&ドロップでもっていくと、トラックが作成される仕組みになっています。

そう、この作業によって、MIDIトラックがひとつできたので、ここにMIDIデータを打ち込んでいけばいいわけです。もちろん、読み込んだ音は自由に音階や音長を変化させることが可能になっており、そのためにサンプリング・シンセサイザも立ち上がります。そして、必要に応じてシンセサイザとして音色を変化させることも可能になっているのです。


TB303風やアナログシンセなども使える

LMMS
TB-303をエミュレーションしたベースシンセ、LB302
LMMSで利用できるシンセサイザは、このサンプリング・シンセサイザだけではありません。

楽器プラグインタブを開くと、ここに14種類の楽器名が表示されます。この中にはLB302というTB-303を真似たベース音源、FreeBoyというGameBoyの音源をエミュレーションしたもの、Triple Oscillatorという3つのVCOを持つアナログシンセサイザ、さらにはOrganicというオルガン、Sf2 PlayerというSoundFont対応のサンプリング音源などさまざま。

これを先ほどのサンプリングデータと同様にソングエディタへドラッグ&ドロップで持っていくだけで、その音源を組み込んだトラックが作成されるようになっているのです。
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