DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

ラジカセ感覚レコーダー、BB-1000CD(3ページ目)

TASCAMから、まさにラジカセという感じにリニアPCMレコーダー、BB-1000CDが発売されました。4つのマイクを内蔵し、SDカードに録音できるとともに、CDの再生やCD-Rへの録音も可能というユニークな機材です。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

CD、SD間でのダビングが可能

BB-1000CD
CDからSD、反対にSDからCDへのダビングも可能
またユニークなのはCDとSD間でのダビングが可能なこと。つまりSD側でレコーディングした素材をそのままCD-Rへコピーすれば、パソコンなしで、CDを焼いて、その場でバンドメンバーに配布するといったことができるわけです。

反対に、CDからSDへダビングするという手法も有効です。普通はiTunesやWindows Media Playerなどを用いてCDからリッピングし、それをSDカードやiPodなどに転送するのが一般的ですが、BB-1000CDならこちらもパソコンを介さずに直接リッピングができるわけです。

さらにここで面白いのが前述のオーバーダビングと組み合わせです。つまりCDからSDへダビングした曲に自分の歌やギターの演奏などをオーバーダビングすることができてしまうのです。カラオケツールとして利用するというのもいいかもしれませんね。


再生速度やピッチの変更も可能

BB-1000CD
ピッチを変えずに再生速度を変えたり、再生速度を固定でピッチを変えることができる
現代版ラジカセとしてなかなかすごいのは、再生速度やピッチの変更が可能であるということです。本体のトップパネルにはSPEED(スピード)、KEY(キー)、FINE PITCH(キー微調整)という3つのツマミが用意されており、これらを使うことで、さまざまな再生が可能になるのです。

SPEEDは-50%~+16%の範囲で再生速度を調整できるもので、この際、音程は変化しません。反対にKEYは±6半音の範囲でピッチを調整するもので、こちらはスピードは変わりません。またFINE PITCHではセント(半音の1/100)単位でピッチを上下させることができるので、微妙な設定が可能です。

これらの調整はCDの再生でもSDの再生でも同じように使うことができるので、楽器の練習用などには結構役立ちそうです。
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