創立25周年を迎えたSteinberg
Steinbergは長い歴史を経て創立25周年となった |
筆者自身も初めて見たのは、1986年か87年。大学時代に、ATARI STという当時のパソコン用のシーケンスソフトが銀座の楽器店の店頭に並んでいたのを覚えています。おそらくそれがPro 24というソフトだったと思いますが、Cubaseシリーズが登場する遥か以前のことです。
その後、89年にATARI用のCubase 1.0がリリース、さらに90年にMac版のCubaseがリリースされて以降、だんだんポピュラーなソフトへと進化していったのです。もっとも、そのCubase 1.0が今のCubaseの4世代前のバージョンというわけではありません。Windows版がリリースされたり、オーディオ機能を持ったCubase Audio、機能を軽くしたCubasis Liteといったものがリリースされた後、96年に現在の形にかなり近いDAWとしてCubase VSTを発表しています。このCubase VSTが進化し、バージョン5が出た次に、大きくユーザーインターフェイスなどを変えて2002年にCubase SXに。さらにSX2、SX3とした後、2006年にSXの名称を省いて、Cubase 4へ、そして今年Cubase 5になったという、長い長い歴史があるのです。
私自身が、実際Cubaseを使うようになったのは、YAMAHAのDTMパッケージ、HELLO!MUSIC!にCubase LITEがバンドルされていたのを使ったのが最初。それから数えても15年近くは経っているんですね。
Cubase 5を核とした初の国内イベント
Steinberg Dayは大賑わいとなった |
イベントの趣旨としては、Cubase 5の一般ユーザーへのお披露目であり、特に新製品の発表や目新しい発表があったわけではないのですが、会場はかなりの熱気でちょっと驚いたほどです。やはり、DTM関連の雑誌などで広告を打ったり、ユーザー向けに案内を送っていたためだとは思いますが、たった1日の開催なのに、延べ500人以上が押しかけるという大賑わい。
イベントのスタッフであるYAMAHAの人たちに聞くと、開場時から最後までいた熱心な方も非常に多かったとのことです。ちなみに、なぜスタッフがYAMAHAの人なのか? それはご存知の方も多いように、現在ドイツのSteinbergはYAMAHAグループの一員となっており、国内ではYAMAHAがセールス、マーケティング、サポートまでを手がけているからです。