DTM・デジタルレコーディング/シンセサイザー活用ノウハウ

自由度高い、新感覚ソフトシンセ、Circle(2ページ目)

シンセはその音作り自体が非常に楽しいものです。今はソフトシンセが数多くありますが、FutureAudioWorkshopのCircleはこれまでになく自由度が高く使いやすい新感覚のシンセです。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

●のドラッグ&ドロップで自由自在

FAW Circle
Circleの各モジュールにあるさまざまな色の●印を各パラメータにある○のところへドラッグする
Circleの名称の由来ともいえるのは、この画面上のあちこちに点在している●印。赤、青、黄、緑、ピンク、紫……とさまざまな色の●印がありますが、これをドラッグ&ドロップすることで、音を作っていくのです。

と言葉で説明しても「??」と思ってしまうかもしれませんが、使い方は簡単。たとえば、画面右上のエンベロープジェネレータには緑の●印がありますが、これをドラッグして、VCA Levelのパラメータの下にある○印のところへ持っていくのです。すると、エンベロープがVCAにかかるのです。実際にキーボードなどを弾いて音を出して、気に入ったらマウスボタンから指を離してドロップすれば完了、というわけです。

アナログシンセのパッチと同じ感覚であり、ある意味、PropellerheadのReasonやArturiaのMOOG Modular Vなどにも近いものがありますが、Circleの場合、ケーブルは表示されず、どことどこが接続されているか、色で認識できるのがポイント。

実際、触ってもらうとわかるとおり、その接続の仕方がまさに膨大であり、どこからどこへでも自由自在につなぐことができるようになっています。


オシレータはアナログとウェーブテーブル

FAW Circle
音を出す大元であるオシレータにはアナログとデジタルのウェーブテーブルがある
先ほども紹介したとおり、Circleの画面は、確かにこのたった1画面のみではありますが、Circleで利用できるモジュールが、この画面に出ているものがすべてかというと、実はそうではないのです。

シンセの音作りのまず出発点になるオシレータ部分が画面左側に置かれているのですが、これはアナログと、ウェーブテーブルの大きく2種類があり、それぞ自由に選択して最大4つまで同時に利用することができます。それはアナログ4つでもアナログ2つ&ウェーブテーブル2つでも、ウェーブテーブル4つでも構いません。またウェーブテーブルには100種類以上のウェーブテーブルデータが収録されているので、出てくる音もさまざま。さらに、それとは別にノイズジェネレータも搭載されています。

また、各オシレータを音として出して、ミキサーに入れてもいいのですが、オシレータが発信した音を別のオシレータのかけて変調することにり、FM音源としても使えるなど、ちょっと考えただけでもワクワクしてくるほど、面白い使い方ができます。
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