DTM・デジタルレコーディング/シンセサイザー活用ノウハウ

自由度高い、新感覚ソフトシンセ、Circle

シンセはその音作り自体が非常に楽しいものです。今はソフトシンセが数多くありますが、FutureAudioWorkshopのCircleはこれまでになく自由度が高く使いやすい新感覚のシンセです。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

複雑な組み合わせが楽しいシンセの音作り

FAW Circle
シンセサイザの醍醐味はパラメータを動かしながらの音作り
DTMを楽しんでいる人の中にはソフトシンセによる音作りを最大の楽しみと捉えている人も少なくないと思います。実際、膨大な数のソフトシンセがあり、それぞれによって音作りの仕方は実際の出音も違い、パラメータをいじるだけで、何時間でも遊べてしまうものです。

最初はフィルタのCutoffとResonanceをいじるところからはじめ、そのうちシンセの構造などを理解してくると、「このLFOをオシレータの周波数にかけると、いい感じのビブラート効果が出る」、「エンベロープをVCAではなく、フィルターのCutoffにかけることで、ディケイ時の音色変化が面白い」……と、複雑になればなるほど、楽しみも広がっていくものです。

ただ、シンセによって、その組み合わせに制限が多いことも事実です。また、いろいろと組み合わせられるものは、パラメータの数が膨大で、何をどういじっているのか、やっているうちに混乱してしまうことも多いのではないでしょうか?


とてもシンプルな画面のCircle

FAW Circle
シンプルなデザインながら自由度が高くい強力なシンセサイザ、Future Audio WorkshopのCircle
そんな中、登場したCircle(サークル)というソフトシンセは、従来にない新しい感覚の音源であり、前述の組み合わせという面において非常に自由度の高い設計がされたものとなっています。このCircleはアイルランドのメーカー、Future Audio Workshopが開発したもので、国内ではメディア・インテグレーションが販売しているものです。


FAW Circle
シンセフェスタ2008でお会いした、Circleの開発者であるFuture Audio WorkshopのGavin Burke氏
でも、その画面をパッと見たときの印象はいかがですか?とってもシンプルな画面デザインであり、重々しい昔のアナログシンセとは対極するイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?しかも、画面はたったの一枚。別のモードの画面があったり、画面をさらに広げたりということもなく、この画面ひとつで音作りをしていくのです。

ところが、そこからは非常に図太いベースの音や、重厚感のあるブラスの音などが飛び出てきてちょっとビックリするほど。その秘密は、自由度というところに隠されているのです。
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