DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

Pro Tools 8まもなく登場(2ページ目)

まもなくPro Tools LE/M-Poweredがバージョンアップし、8となります。より使い勝手をよくするとともにソフトシンセやエフェクトを数多くバンドルする新バージョンについて紹介しましょう。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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最大の目玉は5つのバーチャルインストゥルメント

Pro Tools 8
Xpand!を大幅に強化したサンプリング音源、Xpand!2
今回のPro Tools 8へのバージョンアップにおいて、最大の目玉となっているのが、5つのバーチャルインストゥルメント、つまりソフトシンセを標準で搭載したという点でしょう。このことだけでも、従来のPro Toolsとは大きく変わったという印象を受けます。

いずれもA.I.R.(Advanced Instrument Research)というDigidesignの中の開発チームが作ったソフトシンセですが、まずはPro Tools 7にも搭載されていたサンプリングシンセ、Xpand!の新バージョン、Xpand!2。もちろんXpand!と互換性を保ちつつ、MIDIチャンネルがスロットごとに割り当てられています。音色数も2000程度となるとともに、音質も向上するなど、大きく進化しています。


Pro Tools 8
ハモンドオルガンをエミュレーションするDB-33
また、ロータリー・スピーカー・エミュレーションなども搭載するトーンホイール・オルガン、DB-33。これは見てのとおりハモンドオルガンのエミュレーションであり、重厚なオルガンサウンドをすぐに出すことができるのです。


Pro Tools 8
TR-808/TR-909風なドラムマシン、Boom
BoomはTR-808やTR-909風なドラムマシンとなっています。TR-808をサンプリングした音色セットのほか10セットが用意されていますが、単にドラム音源というだけでなく、これ単体でリズムを組んでいくことができるドラムマシンとなっているのが特徴です。


Pro Tools 8
アナログシンセをモデリングした音源、Vacuum
Vacuumは見てのとおりのアナログシンセをモデリングしたものです。数多くのパラメータが並んでいるのとともに、真空管エミュレーション機能なども搭載されています。


そしてMini Grandはグランドピアノを再現するサンプリングベースのピアノ音源。約1GBのサンプリングデータを搭載しており、余韻まできれいサンプリングされた、高音質な音源となっています。
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