最大の目玉は5つのバーチャルインストゥルメント
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Xpand!を大幅に強化したサンプリング音源、Xpand!2 |
今回のPro Tools 8へのバージョンアップにおいて、最大の目玉となっているのが、5つのバーチャルインストゥルメント、つまりソフトシンセを標準で搭載したという点でしょう。このことだけでも、従来のPro Toolsとは大きく変わったという印象を受けます。
いずれもA.I.R.(Advanced Instrument Research)というDigidesignの中の開発チームが作ったソフトシンセですが、まずはPro Tools 7にも搭載されていたサンプリングシンセ、Xpand!の新バージョン、Xpand!2。もちろんXpand!と互換性を保ちつつ、MIDIチャンネルがスロットごとに割り当てられています。音色数も2000程度となるとともに、音質も向上するなど、大きく進化しています。
![Pro Tools 8]() |
ハモンドオルガンをエミュレーションするDB-33 |
また、ロータリー・スピーカー・エミュレーションなども搭載するトーンホイール・オルガン、DB-33。これは見てのとおりハモンドオルガンのエミュレーションであり、重厚なオルガンサウンドをすぐに出すことができるのです。
![Pro Tools 8]() |
TR-808/TR-909風なドラムマシン、Boom |
BoomはTR-808やTR-909風なドラムマシンとなっています。TR-808をサンプリングした音色セットのほか10セットが用意されていますが、単にドラム音源というだけでなく、これ単体でリズムを組んでいくことができるドラムマシンとなっているのが特徴です。
![Pro Tools 8]() |
アナログシンセをモデリングした音源、Vacuum |
Vacuumは見てのとおりのアナログシンセをモデリングしたものです。数多くのパラメータが並んでいるのとともに、真空管エミュレーション機能なども搭載されています。
そしてMini Grandはグランドピアノを再現するサンプリングベースのピアノ音源。約1GBのサンプリングデータを搭載しており、余韻まできれいサンプリングされた、高音質な音源となっています。