DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

プロが明かす新・音楽制作手法[1](4ページ目)

今プロの音楽制作手法にも変化が現れてきています。中でも斬新な手法をとっているのが沖縄系ヒーリングユニットのTINGARA。最新作を例にその制作手法を明かしてもらったので、数回にわたって紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

DAWはCubase SX2を現在でも現役で使用する

TINGARA
今回お話しを伺ったTINGARAのイシジマヒデオさん
--なぜ、すべてをDTMベースで行うことがベストな音作りであるかについては、これからじっくりお伺いしていくとして、ヒデオさんがメインで使っているDAWはCubaseでしたよね。

ヒデオ:ええ、そのとおりですが、使っているのは、もうだいぶ古いソフトで、Cubase SX2なんですよ。OSもWindows VistaではなくWindows XP。Cubase SX2で何も不具合はないし、スペック的にも十分なんです。とっても快適ですよ!

--でも、そろそろバージョンアップしてもいいんじゃないですか(笑)? Windows Vista対応のためにも……。
ヒデオ:そうですかねぇ?Windows Vistaの必要性ってまったく感じにないし、Vista対応を考えなければ、いまのままでもいいかな、と。ただ、今後、新しいマシンにリプレイスしたりすると、バージョンアップも必須になるかもしれませんね。

組曲のオーケストラサウンドはすべてソフトシンセ

TINGARA
EastWest/Quantum LeepのSymphonic Orchestra
--今回、組曲ということで、バックにオーケストラが入っていますが、こうした音はどのように作っているのでしょうか?
ヒデオ:すごくリアルで、いい音でしょ。でも、これは全部ソフトシンセなんですよ。

--何を使うと、ここまでいい音が出るんですか?
ヒデオ:EastWest/Quantum LeepのSymphonic Orchestraという音源を使っています。これは、かなりいいですよ。たとえばチェロの音色ひとつとってもオンマイクで録ったもの、オフマイクのもの、指揮者のところから録音したものが1つにまとまっていて、それをユーザーが自在にミックスできるんです。またパン設定もオーケストラの位置としてしっかり作られているため、通常はそのまま使っているので、クラシックに慣れている方でも違和感なく聴こえるはずです。

--これはNative InstrmentsのKONPAKTがソフトシンセとなっているんでしたっけ?
ヒデオ:そうですね。ただ使い勝手の点などから、KONTAKTを利用していますね。

--ほかにもいろいろソフトシンセを駆使されているようですが、それらについてはまた後でお伺いします。
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