DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

プロが明かす新・音楽制作手法[1](5ページ目)

今プロの音楽制作手法にも変化が現れてきています。中でも斬新な手法をとっているのが沖縄系ヒーリングユニットのTINGARA。最新作を例にその制作手法を明かしてもらったので、数回にわたって紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

マンションの自宅スタジオでボーカルレコーディングまで実現

TINGARA
つぐみさんのボーカルのレコーディングはマンションの自宅スタジオで行なう
--一方で、つぐみさんのボーカルがTINGARAのサウンドの非常に大きな要素となっていますが、このボーカルはどのようにしてレコーディングしているのですか?
ヒデオ:ボーカルもすべて、ここでレコーディングしています。

--とくにスタジオを借りるわけではないんですね?
ヒデオ:そうですね。もっと大編成の楽器を録音というのであれば別かもしれませんが、ボーカルだけなら、十分問題なくできますね。だから、この自宅スタジオとつぐみの自宅の2箇所ですべてを行っているんです。ここにあるPC、DAW、ソフトシンセ、オーディオインターフェイスなどすべて同じ環境をつぐみの家にも構築してあり、それぞれデータのやりとりをしています。まずはつぐみが、曲のタネとなるデータを作成し、そこに仮歌も流し込んだ上で、FTPサーバーにアップします。仮歌も32bit/48kHzのデータなので、多いものだと1GB程度のデータになりますが、光ファイバなので、結構速いですよ。それを私のほうで引き取り、編集していくのです。その過程で、つぐみにもここに来てもらい、本番のボーカルを録っていくわけなのです。

このように、TINGARAではすべてDTM的手法で音楽を制作していくわけですが、次回はこのサウンドを実現するのに、どんな機材を使っているのか、具体的に聞いていきます。

なお、ここで取り上げている「組曲 ~命の森~」はTINGARAサイトにおいてMP3-192kbpsのサウンドで全曲無料公開されています。実際その音も聴いてみることで、その音楽制作について理解できると思うので、まずはアクセスしてみることをお勧めします。


【関連サイト】
TINGARA|てぃんがーら
http://www.tingara.com/

名嘉睦稔木版画展 ~命の森~
明治神宮御社殿復興50周年奉祝
http://www.bokunen.com/meijijingu/
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で DTM・デジタルレコーディングを見るAmazon で DTM 関連の商品を見る
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