DTM・デジタルレコーディング/DTM・デジタルレコーディング関連情報

雑誌の付録に、ホンモノのアナログシンセ!(3ページ目)

学研がシリーズ化している雑誌、「大人の科学」。その付録に本物のアナログシンセがつく、「シンセサイザークロニクル」が発売されました。定価3,360円の雑誌の付録とはいったいどんなものなのでしょうか?

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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モノフォニックでスピーカーも内蔵

大人の科学
小さいながらもしっかりとした音のでるスピーカーを内蔵
こんな小さな付録のシンセサイザではありますが、アンプにスピーカーまで内蔵されているので、これ単体で演奏して楽しめるのが嬉しいところ。音量はHIとLOの2段切り替えでしかないものの、まあ、とりあえずは十分でしょう。

一方、OUTPUTという端子も用意されており、ここに外部アンプを接続すれば、さらにいい音を出すこともできます。さすがに内蔵スピーカーだと音質的にそう満足できるものではありませんが、アンプをつなぐと、かなり本格的シンセサイザです。

また、ここにヘッドフォンをつなぐと片方だけにはなるものの、しっかり音を出すこともできます。


VCO、VCF、LFO、EGの各モジュールを搭載

大人の科学
パラメータはツマミ、スイッチを入れて7つのみだが、結構使える
では、シンセサイザとしては、どんな構成になっているのでしょうか?

モジュール的にいうとVCOが1基、VCFが1基、LFOが1基、エンベロープジェネレータが1基といういたってシンプルな構成ではありますが、これは、まさにシンセサイザ。改めて見ても、よくこれだけのものが付録で付いたものだなぁ、と感激です。強いて難点をいうと、VCAが搭載されていないことですね。そのため、エンベロープジェネレータがあっても、音量制御用には使えず、アタックの弱い音などを作ることができません。

パラメータ的にはツマミが5つとスイッチが2つ。そのエンベロープジェネレータはATTACKとDECAYのみ。またVCFはCUTOFFはツマミで調整できるけれど、RESONANCEはON/OFFのみ。一方、エンベロープジェネレータはピッチとVCFに対してかけることが可能になっているほか、LFOの周波数の設定がツマミで調整でき、スイッチの切り替えでLFOの波形がノコギリ波と矩形波を選択できるようになっています。
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