DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

いろいろあるCubase、何が違うの?(3ページ目)

Cubase 4を筆頭に、Cubase Studio 4、Cubase Essential 4、Cubase LE 4、Cubase AI 4などさまざまなCubaseが存在します。それぞれ何が違い、どう選べばいいのでしょうか?

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

YAMAHA製品にバンドルされるCubase AI 4

Cubase 4
実売価格14,800円のAudiogram3にもCubase AI 4がバンドルされている
Cubase AI 4はUSBキーボードスタジオ、KXシリーズやMOTIFシリーズ、またUSBミキサーのMWシリーズやAUDIOGRAMシリーズなど、数多くのYAMAHA製品にバンドルされているため、すでに持っているという人も少なくないかもしれません。

たとえば8月1日に発売予定のAUDIOGRAM 6は実売予想価格が1万8,800円前後、AUDIOGRAM 3が1万4,800円前後で、これにCubase AI 4がバンドルされているというのはかなりお得な感じです。

これをEssential 4と比較するとどうでしょうか? スペックを比較すると、オーディオトラック数が48、MIDIトラック数が無制限ではなく64であること、MIDIプラグイン機能がないこと以外、ほとんど差がないのですが、2点、大きな違いがあります。それがプラグインに関する制限です。

Cubase 4
Cubase AI 4およびLE 4のコピープロテクトにはソフトウェアによるシステムが用いられている
Essentioalではインストゥルメント・トラックの数が無制限であるのに対してAI 4は16まで、またフリーズ機能がEssentioal 4にはあるのにAI 4にはないのです。つまり、ソフトシンセを駆使した曲作りはAI 4では難しいというのが実情なのです。ただし、オーディオレコーディングがメインというのであれば、Essential 4とそう大きな差がないため、かなり安く入手できるDAWといえるでしょう。

なお、AI 4と次に紹介するLE 4はともに、コピープロテクトとしてUSBドングルが不要なSoft-eLicencerというHDDオーサライゼーションの仕組みが採用されています。
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