6トラックの16ステップ・シーケンサを装備
6トラックの16ステップ・シーケンサ |
事実、KORGが公開しているMP3の音楽データもDS-10だけで作ったそうですから、それを聞けば、DS-10の実力が実感できることでしょう。
ちなみにステップ・シーケンサとは、「The打ち込み」といった感じのツールで、「自由な音楽表現」というよりも「機械的な規則正しいフレーズ制作」に向いた入力法になっています。細かな作業とはなりますが、テクノ系やトランス系などを丹念に打ち込んでいくことができるわけです。
通信機能で複数台での同時プレイ、データ交換可能
DS-10は通信機能を使ったプレイも可能 |
ニンテンドーDSにはIEEE801.11を利用したワイヤレス通信機能が搭載されています。これを利用することで、複数のDS-10を同期させたプレイが可能になっているのです。MS-10が2台分にドラムマシン機能を搭載しているとはいえ、1台だけではなかなか音に厚みを出せないのも事実。でも複数台を同期して演奏できるのなら、事情は変わってきます。どう使うかはユーザー次第ですが、ゲームのように友達といっしょにプレイというよりも、一人で複数台のDS-10を用意して使うといった人も登場してきそうです。そのほか音色データやシーケンスデータをやりとりできるようにもなっています。
2008年7月24日、Amazon限定で発売開始
気になるDS-10の価格や発売ですが、まだ開発・デバッグ中のようでもう少し先になるようです。
具体的には7月24日の発売で、価格は4,800円。前述のとおり、発売元はKORGではなくAQインタラクティブとなるのですが、店頭販売はせず、これはAmazon.co.jpの限定発売になる模様です。
ちょっとマニアックなシステムなだけに、ゲームソフトのような販売には向かないということなのかもしれませんが、これによって大きなブームが生まれそうな予感がします。