DTM・デジタルレコーディング/DTM・デジタルレコーディング新商品情報

ニンテンドーDSで動くシンセ、KORG DS-10(3ページ目)

KORGのアナログのレトロシンセを復元したソフトシンセが、パソコンではなくなんとニンテンドーDSで動く形で登場します。まだ発売はしばらく先ですが、どんな製品なのか紹介しましょう。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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スペック的にMS-10を踏襲し、パッチングで音色作り

KORG DS-10
パッチングはMS-10を忠実に再現
MS-10は、ソフトシンセで復刻されているMS-20の下位モデルに相当するシンセサイザで、MS-20がVCO、VCF、VCA、EGのそれぞれが2つという構造になっていたのに対し、MS-10は1系統となっていたものです。

そのMS-10のスペックをそのままニンテンドーDSで再現したものがDS-10というわけです。つまりニンテンドーDSをアナログシンセとして使うことができるわけで、各パラメータをいじって音作りもできるし、パッチも自由に配線することができるようになっています。

また単にMS-10を復刻させたというだけにとどまりません。

まずはMS-10が2つ分搭載されており、その2つを同時に鳴らすことが可能になっています。さらにアナログシンセ・シミュレータで制作した音を使用した4パートのドラムマシンを装備していたり、ミキサー部にディレイ、コーラス、フランジャーの3種類のサウンド・エフェクトを装備しているのも大きな特徴となっています。


KAOSS Padの演奏法をDS-10にも搭載

KORG DS-10
ペンを動かすことで演奏できるKAOSSモード画面
MS-10と同じように、下側の画面に鍵盤を表示させ、そこをペンでつついて演奏するということできるようですが、それに留まらないのがDS-10の面白いところです。

以前にも「誰でも弾けるシンセサイザ、KAOSSILATOR」としてKORGの小さな音源を紹介しましたが、KORGの得意技がKAOSS Pad、KAOSSILATORに代表されるパッドを使った演奏法です。

それと同じKAOSSモードをDS-10にも搭載し、ペンを使って適当にパッド上を描くだけで演奏ができるようになっています。つまり、楽器を弾いた経験がない人でも簡単に本格的な演奏ができてしまうというのも大きな魅力なのです。
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