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ニンテンドーDSで動くシンセ、KORG DS-10(2ページ目)

KORGのアナログのレトロシンセを復元したソフトシンセが、パソコンではなくなんとニンテンドーDSで動く形で登場します。まだ発売はしばらく先ですが、どんな製品なのか紹介しましょう。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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以前は限定モデルとしてMS-20のコントローラも

KORG DS-10
限定モデルとして存在していたMS-20 Controller
個人的に、非常に感激したのは、2004年の発売時に、発売記念スペシャル・エディションという限定モデルのLegacy Collectionでした。

その限定モデルには、単にソフトシンセだけでなく、ホンモノのMS-20の84%のサイズというMS-20そっくりな機材、MS-20 Controllerがバンドルされていたのです。

これはUSBでPCと接続するコントローラで、スイッチやボリュームをさわると、ソフトシンセを動かすことができ、鍵盤を弾くと演奏することができるというものでした。しかも、ケーブルをさまざまに配線することで、信号の流れを組み替えられるパッチングも、そっくり再現したのは、本当に驚きでした。

できることなら、またMS-20 Controllerを復刻してもらいたいものだと思っていますが、KORGはそんな遊び心をいっぱいもったメーカーであるのです。


MS-10がニンテンドーDSに似ていることから開発がスタート

KORG DS-10
上画面にコントローラ、下画面にキーボードを表示させればMS-10そっくり
さて、KORG DS-10に話を戻しましょう。

DS-10の発売元となるKORGではなく、AQインタラクティブというゲームソフトの販売会社です。そのAQインタラクティブが運営しているDS-10の公式サイトにはブログが用意されており、ここにKORG担当者のコメントなどがいろいろと書き込まれています。

それによると「MS-10とDSを開いた形ににているよね」「ならばDSを我々が愛するアナログシンセにしちゃわないか??」ということで話が盛り上がり、開発がスタートしたとのことです。

確かにいわれてみると、MS-10やその上位機種であるMS-20は下に鍵盤、壁面(!?)にボリュームやスイッチ、パッチ類などが並ぶ構造になっていたため、ニンテンドーDSに似ているかもしれません。

でも、PCに比較して非力なゲームマシンでソフトシンセを実現しようという発想には脱帽です。まだ開発途中なのかもしれませんが、実際にデモをして、音を出しているわけですから、すごいですよね。
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