DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

DTM界に登場したアイドル、初音ミク

DTM業界に突然、彗星のように降ってきた大人気ソフト初音ミク。ミクをきっかけにDTMをはじめようと思っている人のためにミクがどのような位置づけにあり現状のDTMがどのようになっているかを考えてみましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

DTM界初のアイドル登場!?


初音ミク
DTMの世界へ彗星のように現れたアイドルソフト、「初音ミク」
AllAboutのDTM・デジタルレコーディングは、AllAboutの開設当初からスタートしているので、もう6年半以上が経過しますが、ある意味「地味~」にやってきました。音楽好きや電子楽器好きの人にとってはもちろん楽しい趣味だし、その延長線上にはプロ・ミュージシャンの世界だってあるわけですから、魅力ある世界ではありますが、広く一般から見れば、ごく一部の人たちの世界と見られてきたような気もします。

そんな中に、彗星のように登場したのが「初音(はつね)ミク」です。ニコニコ動画YouTubeを見に行くと、初音ミクを題材にしたビデオが何千とあります。発売が8月31日ですから、たった1ヶ月でこれだけの作品が出てくるというのは、やはり尋常ではなさそうです。制作する人も、見る人もどんどん集まっているようで、大手新聞などマスコミにも取り上げられるようになりました。もちろん、ソフトの売り上げは音楽関連ソフトの中ではダントツの1位。秋葉原をはじめとするショップでは売り切れ続出で、店頭ではなかなか入手できない状況のようです。


初音ミクは人工ボーカル生成ソフト


初音ミク
パッケージソフトである初音ミクはYAMAHAが開発したVOCALOID2をベースとした人工ボーカルソフト
ニコニコ動画やYouTubeでその作品を見れば、初音ミクが何者かがすぐに分かると思いますが、これはソフトウェアを使った人工ボーカル。音程と歌詞を入力すれば、すぐに歌わせることができるというユニークなソフトで、いかにもアニメキャラといったカワイイ声が受けて大ヒットとなっているようなのです。実際、声優さんが歌った声を「あ」、「い」、「う」……とひとつひとつレコーディングしてデータ化を実現しているのです。

その初音ミクのベースになっているのはYAMAHAが開発したVOCALOID(ボーカロイド)2というソフト。YAMAHAはあくまでも黒子役となっており、自らは発売していないのですが、これをソフトメーカーがボーカルデータをセットしてパッケージ化しているのですが、初音ミクが初めてというわけではなく、すでに国内外含め数多くのソフトがあったのですが、初音ミクで大ブレイクしたというわけです。
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