DTM・デジタルレコーディング/デジタルレコーディング基礎知識

レコードの音を最高の音質でデジタル化する(3ページ目)

特にクラシックではCDより表現力が高いといわれるアナログレコード。これをうまく処理することで、CDよりもいい音で、デジタル化して現代に蘇らせることができます。そんな方法を紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

波形編集ソフトで簡単な編集作業


波形編集ソフト
波形編集ソフトを使って、録音したアナログレコードの音を編集していく。画面はSound Engine Free
無事録音できたら、簡単な編集作業をしていきます。まず行うべきは、曲間の空白などをキレイに取り除くこと。曲が始まるまでのプチプチというノイズだけの部分を取り除くことで、音の印象も大きく変わってきます。

ただし、肝心の曲を切らないよう十分注意してください。波形を拡大させたり、録音した音をヘッドホンなどで注意深く再生しながら、処理するといいでしょう。また、曲の最後の部分を切ったら、その終わり部分の0.5秒前後をフェードアウト処理することも重要です。

実は、この処理、いわゆるフェードアウトをさせるのではなく、音の終わりをゼロレベルにするための作業です。無音だと思っても、実はある程度のレベルがあるので、このままCDやDVDオーディオにすると、再生した際、曲の最後でブチッというノイズが入ってしまうので、これを避けるための処理です。

さらにノイズリダクション処理などをかけることで、ノイズを軽減できたり、場合によってはノーマライズ処理などをかけて、曲間の音量を整えてもいいかもしれません。


DigiOn AudioでDVDオーディオに焼く


DigiOn Audio 2
簡単にDVDオーディオが作成できるDigiOn Audio 2。ここには簡易的な波形編集機能も搭載されている。
さあ、ここまで終わったら、最後にDVDオーディオに焼くだけです。そのためのソフトは、あまり数がありませんが、国産モノとしてはデジオンの
   DigiOn Audio 2
というソフトがあります。このソフト、手軽にDVDオーディオが焼けるだけでなく、DVDビデオの規格で、高音質メディアを焼くことができるので、とっても便利です。

しかもこれ、体験版が用意されていて、これで30日間なら無料でDVDオーディオを焼くことができるので、まず試してみたいというときに、ありがたい存在です。

使い方はいたって簡単。波形編集ソフトで完成した24bit/96kHzのオーディオファイルをドラッグ&ドロップで並べてDVD-R/RWドライブで焼くだけ。これで、手持ちのアナログレコードは高音質なDVDオーディオへと生まれ変わります。


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