DTM・デジタルレコーディング/デジタルレコーディング基礎知識

レコードの音を最高の音質でデジタル化する(2ページ目)

特にクラシックではCDより表現力が高いといわれるアナログレコード。これをうまく処理することで、CDよりもいい音で、デジタル化して現代に蘇らせることができます。そんな方法を紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

24bit/96kHz以上に対応したものを入手する


UA-25
24bit/96kHzに対応したUSBオーディオインターフェイス、EDIROLのUA-25。オープン価格で実売25,000円前後
オーディオインターフェイス、あまり耳慣れない用語という人もいるかもしれませんが、これはパソコンに音を入力したり、出力する際に高音質でやりとりするための機器です。もちろん、パソコン本体にも音の入出力端子はありますが、品質の悪いものがほとんどなので、別途用意することをお勧めします。

このオーディオインターフェイスを介してレコードプレイヤーを録音すれば、いい音で取り込むことができる一方、再生においても、高音質で聴くことができます。なお、レコードプレイヤーとの接続にはフォノイコライザというものが必要になります。

一言でオーディオインターフェイスといっても、メーカー、機種、価格もさまざま。お勧めなのはUSB接続で、24bit/96kHzもしくは24bit/192kHzというスペックに対応しているものです。

以前、「アナログ素材録音用オーディオインターフェイス BEST5」という記事を書いており、ここでフォノイコライザについても解説しているので、参考にしてみてください。

波形編集ソフトで録音する


さて、ハードの接続準備が完了したら、いざ録音です。この録音のためには波形編集ソフトというものを利用します。この波形編集ソフトには、SoundForge、Sound It!、DigiOn Soundほか、さまざまなものがありますが、できるだけ予算を少なく済ませたいのであればフリーウェアを使うという手もあります。

日本語に対応しているソフトとしては
   Sound Engine Free
   Audacity
といったものがお勧め。

レベルメーター
録音はレベルメーターを見ながらオーバーしない範囲ででいるだけ大きい音で取り込むのがポイント
最初戸惑うこともあるかもしれませんが、非常に直感的で分かりやすいソフトなので、これらを利用してみてください。

24bit/48kHzもしくは24bit/96kHzで録音していきますが、ここで最大のポイントはプレイヤーからの最大音量がオーバーしない範囲で、できる限り大きい音にすること。そうすることで、原音の音質を最大限に生かすことができます。
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