DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

パソコンを使ってギターを始めませんか?(2ページ目)

先日、USBギターなる不思議な製品が登場しました。見た目は普通のエレキギターなのにUSB端子を装備し、パソコンをエフェクタとして使えるのです。しかも18,750円という低価格なUSBギター、iAXE393を紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

WindowsにもMacにも対応


iAXE393
付属のドライバをインストールすれば、マイクをつないだような感覚でギターからオーディオ信号が入ってくる
また、USB端子の隣にはヘッドフォンジャックも装備。そう、わざわざ外部のアンプに接続してモニタしなくても、このヘッドフォンジャックにヘッドフォンを接続して、ギターサウンドを楽しむことができるのです。

もっとも、このiAXE393自身には電源も電池もないため、ただヘッドフォンを接続しただけでは、その音を聞くことはできません。パソコンとUSBケーブルで接続した上で、しっかりセッティングをしないといけません。

ちなみに、ここでいうパソコンとはWindowsでもMacでもOK。正確にはWindows XPの入ったパソコンがMac OSXの入ったMacintoshです。Windows用、Mac用それぞれのオーディオドライバが用意されているので、これらをインストールすることで利用できます。


パソコンをエフェクトとして利用できる便利さ


でも、ギターをパソコンに接続してどうするの?と疑問に思う方も少なくないでしょう。とくに最近のDTMの世界をご存知ない方には不思議に感じるとは思いますが、これが非常に便利なのです。

iAXE393
同梱のソフト、Guitar Combosはパソコンを非常に強力なエフェクタ&アンプシミュレータにするソフト。これを使うことで、エレキギターのパワフルなサウンドが飛び出してくる
なんといっても最大のポイントはパソコンをエフェクトとして、またギターアンプとして利用できるということです。このiAXE393にはNative InstrumentsのGuitar Combosというソフトが3種類バンドルされており、これらを利用できるのです。

定番モデルのAC Box Comboは、英国のポップ音楽に革命を起したあのユニークなサウンドを再現します。ソフトな音色からディストーションまで、このコンボが刺激的な音色を提供します。Twang Comboは、クリーンかつクランチーなブルースサウンドの代表格。数十年に渡って、この独特のウォームサウンドが、幾多ものヒット曲を生み出してきた、というもの。そして60年代後期、および70年代初頭に一斉を風靡した有名チューブアンプに基づいて開発されたのがPlexi Combo。ここにはロックサウンドのすべてが詰め込まれており、暖かみのある個性的なトーンを楽しめるのです。

もし、こうしたエフェクト、アンプを購入するとなると、下手すれば何十万円という膨大な金額になりますが、それをパソコンのソフトがエミュレーションしてくれるのです。そして、そのサウンドをiAXE393のヘッドフォン端子からモニタできるのはもちろん、ヘッドフォン端子経由で外部のオーディオ機器へ出力することも可能です。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます