DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

波形編集ソフトを使ってみよう(3ページ目)

オーディオの波形編集ソフトは軽くて手軽で、いろいろな用途に利用可能です。ここでは、初心者の方を対象に、波形編集ソフトの概念やその活用法などを紹介してみましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

フェード処理やエフェクト処理、MP3作成などさまざまな用途に使える


「波形編集ソフトを持っておくといいという話は分かったけど、結局これを持っていると何に使えるの?」という疑問を持つ方もいるでしょう。

その答は「何にでも使える」ということです。が、具体的な用途を考えると波形編集ソフトの便利さが分かるはず。たとえば、フェード処理。だんだん音が消えていく、いわゆるフェードアウト処理はもちろんのこと、普通に終了している曲であっても、曲の最後を完全に0レベルに落とすフェードアウト処理が必要で、そのために波形編集ソフトを使い、最後の0.1秒などに対し処理をかけます。

またノーマライズ処理も便利な機能で、これを行うことで、曲によってばらつきのある音量を整えることができます。さらに曲を分割する際にも波形編集ソフトが活躍してくれます。

さらに、EQやコンプレッサといった処理はもちろんのこと、プラグインを利用することで、さまざまなエフェクト処理をかけることもできます。そのほか、データを保存する際、直接CDに焼く機能を持っているソフトも多いし、MP3などで保存するという機能を持ったソフトもあります。

波形編集ソフトにあまり多機能を望むべきではないと思いますが、自分にとって必要な機能を持っているかもチェックしておくといいでしょう。

9,000円弱で買えるSound Forgeのエントリー版登場


Sound Forge Audio Studio
Sound Forge Audio Studioは高速で、多機能。初心者にとって非常に使いやすいソフトだ。
いろいろな波形編集ソフトがある中、エントリーユーザーの方にお勧めしたいのが、そのSound Forgeのエントリー版、Sound Forge Audio Studioという製品。

サンプリングレート、量子化ビット数が最大で48kHz、16bitに制限されるものの、編集機能などはほとんど上位版のSound Forgeの機能を装備しつつも、定価で10,290円。実売価格が9,000円弱となっているのです。

アナログレコードやテープをCDに焼くといった用途はもちろん、音楽CDから曲をインポートして、自分なりの編集加工をしたり、MP3ファイルを生成するなど、いろいろな使い方が可能です。
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