DTM・デジタルレコーディング/シンセサイザー活用ノウハウ

DX7を再現するフリーウェア、HexterVSTi(3ページ目)

二十数年前、デジタルシンセ初期の名機といえば、なんといってもYAMAHAのDX7でしょう。NativeInstrumentsからはFM7というエミュレータが発売されていますが、オープンソースのフリーウェアも登場しました。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

パラメータは自由に操れ、エフェクトも搭載されている


このHexter VSTiはいくつかの画面を持っていますが、もちろんFM音源としての各パラメータは自由に動かすことができます。もちろんアルゴリズムの変更から、キャリア、モジュレータの各設定、また、それぞれのエンベロープの設定と、パラメータ的にもDX7と共通です。何を変えるとどう音が変わるのかがわからないのがFM音源ですが、そうした面白さも楽しむことができます。

Hexter VSTi
CuteVST Project開発のリバーブやコーラスなどのエフェクトも搭載されている
そして、DX7のシステムエクスクルーシブデータ、つまりDX7のオリジナル音色データまで読み込めるというのも大きな特徴。探すと、そうした音色データもネット上に転がっているので、これらを使ってみてもいいでしょう。

さらに、Hexter VSTiオリジナルのエフェクトも搭載されています。具体的にはコーラスやリバーブ、アンプシミュレータなど。これらもCuteVST Projectで開発されたもののようですが、これらのエフェクトがかかると、よりDX7っぽい音になるというのも事実です。


Hexter VSTiのインストール方法


では、そのHexter VSTiの使い方ですが、インストール方法が多少わかりにくいので簡単に紹介しておきましょう。

まず、プログラムが収録されているCuteVST Project Summaryへアクセスし、Hexter_VSTiをダウンロードします。この際、いくつかのバージョンがあり、source_code.zipとbinary_win32.zipの2種類がありますが、このうちのbinary_win32.zipをダウンロードしてください。

あらかじめHexterといった名前をつけたフォルダを作っておき、binary_win32.zipを解凍したファイル群をそこに入れておきます。そして、そのフォルダをDAWが利用しているVstpluginsというフォルダへコピーしてください。その後立ち上げると、無事、Hexter VSTiが使えるようになっているはずです。

基本は、以前にも紹介したVSTプラグインのインストール術と同様ですので、そちらも参考にしてください。
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